腎臓病の薬物療法に関する初めての全国規模の研究会ができて9年、この間、研究会から学会になり、学会誌を創刊、専門・認定薬剤師制度の確立、ホームページのリニューアル、専門薬剤師テキストの刊行と突っ走ってきた日腎薬(カッコよく言えばJSNT: The Japanese Society of Nephrology and Pharmacotherapy)。そして今年から一般社団法人に。しかも学会を支える地域腎薬も21か所に増え
、地域連絡協議会を開催し、各地の「腎と薬剤研究会」とより密接な連絡を取りつつ、大規模調査・研究もやろう、そして国際交流も視野に入れて…。夢は膨らむばかりです。
第1回の大阪大会、第2回の熊本大会とコンベンションもつかずに手弁当で500人の参加者を集めました。でも演題数は30前後しか集まらなかった。ところが昨年の第8回大阪大会(和泉智大会長)は参加者1300人を超す大盛況。でも午後に台風のために2日目午後のプログラムがすべて中止に。翌年の認定試験も台風に見舞われ、大会事務局長であり学会副理事長の木村健先生はこれ以後、台風男と呼ばれるようになりました。
今年の仙台(土屋節夫大会長)は九州・四国からは不便なのでという不安もどこ吹く風。なんと参加者1150名以上、演題数も過去最高の146演題。
しかも討論が活発でとても熱い学会でした。仙台の実行委員の先生方、そして理事の先生方、本当にありがとうございました。
大会の土屋大会長と僕は大阪薬科大学でクラブも一緒、43年の長い付き合いです。
10年前までずっと関西で一緒でしたが、今は仙台と熊本、かなり離れていますが、心が1つになれた学会でした。僕は教育講演、よくわかるシリーズのシンポジウム、理事長講演、地域連絡協議会、評議員会、総会と超多忙でしたが、楽しめましたし、寸暇を惜しんで朝の6:30から親友の宮村先生(熊本中央病院)、八重先生(鈴鹿医療大学)と一緒に仙台駅から青葉城までランニングも楽しみました。
来年は11月19(土)、20(日)に横浜のパシフィコ横浜アネックスホールで牧野以佐子先生が(JCHO横浜中央病院薬剤部)大会長、2017年は平川雅章(福岡徳洲会病院薬剤部)が福岡で、2018年は伊藤譲(レモン薬局三方原店)が浜松で、そして2019年には熊本城ホールが完成する熊本で僕が大会長をする予定です。このころはそろそろ引退ですが…。