薬剤師塾の今後の取り組み2022年7月15日
今月から事前登録者にはyoutubeで再視聴可能になります
今回の7月9日(土)から「基礎から学ぶ薬剤師塾」は薬物の透析性についてのテーマで「透析を科学する~CHDFでは透析よりも薬がよく抜けるのはなぜ?~」でした。内容は決して高度ではないと思いますが、日ごろから血液透析、CAPD、CHDFなどの血液浄化法に関わっていない方には大変難しい内容だったのかと思います。アンケートでのご感想では「非常にわかりやすい」から「難しすぎてついて行けなかった」方まで様々でした。満足度は今まで多かった1点がなくなって平均4.3点でしたので、後のアーカイブ放送候補として残しておこうと思います。
Small group discussion 可能なテーマ
回数 | テーマ | 日時 |
1 | 基礎から学ぶ降圧薬と症例 | 2022.05.14 |
2 | 基礎から学ぶ虚血性心疾患と症例 | 2022.06.18 |
3 | 基礎から学ぶ慢性心不全治療薬と症例 | 2022.07.09 |
4 | 基礎から学ぶ糖尿病治療薬と症例 | 2022.08.13 |
5 | 基礎から学ぶSGLT2阻害薬と症例 | 2022.09.10 |
6 | 基礎から学ぶ心房動治療薬と症例 | 2022.10.08 |
7 | 基礎から学ぶ感染症治療薬と症例 | 2022.11.12 |
8 | 基礎から学ぶ下剤と症例 | 2022.12.10 |
今までの薬剤師塾とこれからの薬剤師塾の予定
回数 | 講演タイトル | 日時 |
01 | 薬剤師ってなに? | 2021.04.24 |
02 | 高齢者薬物療法について考える triple whammy処方への対応 | 2021.06.01 |
03 | 腎機能をしっかり見れる薬剤師を目指そう | 2021.07.06 |
04 | CKD患者の腎機能を守るための薬剤師の役割 ポイントは蛋白尿と血圧 | 2021.08.10 |
05 | 腎機能低下時に減量が必要な薬 根拠は尿中排泄率だけじゃない | 2021.09.07 |
06 | NSAIDsの腎障害 アセトアミノフェンに腎障害はある? | 2021.10.05 |
07 | SGLT2阻害薬の腎機能低下抑制作用とAKI防止作用 | 2021.11.02 |
08 | 初めての学会発表から、博士号取得までの道 | 2021.12.07 |
09 | 透析患者の薬① 基礎編 病態と薬物療法 | 2022.01.04 |
10 | 透析患者の薬② 応用編 合併症と薬物療法 | 2022.02.01 |
11 | 腎臓が何をやっているか①糸球体編 ようこそこの複雑で精密な世界へ | 2022.03.01 |
12 | 腎臓が何をやっているか②尿細管編 ようこそこの複雑で精密な世界へ | 2022.04.16 |
13 | 透析患者の便秘と下剤の適正使用 たかが便秘と考えないで!透析による虚血によって腸管穿孔することも |
2022.05.14 |
14 | 腸腎連関 心血管病変・腎機能を悪化させる尿毒素は腸内細菌によって産生される |
2022.06.18 |
15 | 透析を科学する CHDFの薬用量、透析後の補充用量ってわかります? | 2022.07.09 |
16 | 物性から薬物動態を理解してみよう 「動態=薬の顔・特徴」だと思えば動態なんて難しくない |
2022.08.13 |
17 | 広げてみようTDMの世界 薬剤師が主役になれる薬物療法 | 2022.09.10 |
平田への講演依頼に関しましては平田のメールアドレス
hirata@kumamoto-u.ac.jp までお気軽にご連絡ください。
大学での非常勤講師も可能です。「実務実習で代表的な8疾患」のうち高血圧、糖尿病、心疾患、感染症の4疾患の薬物治療学+腎疾患、輸液、TDMなどについて国家試験対策も含めを教えることができます。またsmall group discussionによる少人数の症例検討会なども実施可能です。
第 15回 基礎から学ぶ薬剤師塾 Q&A
透析を科学する
~CHDFでは透析よりも薬がよく抜けるのはなぜ?~
チャットによる質問
匿名
Q.エベレンゾⓇ(ロキサデュスタット)の透析性は? この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます
第16回 基礎から学ぶ薬剤師塾 2022年8月13日(土)13:30から15:30まで の申し込みを始めます。
6月より皆さんの要望により土曜日13:30から15:30に変更し、登録していただいた方には再放送を視聴できるようになりました。ただし、再放送は質疑応答のQ&Aはありません。今回のテーマは「物性から薬物動態を理解してみよう~「動態=薬の顔・特徴」だと思えば難しくない~」です。
大学での薬物動態の講義、あるいは薬物動態の教科書には難解な式が並んでいて、あまり好きな人はいないのではないかと思います。でも「有効かつ安全な薬物療法の提供」は動態をよく知っている薬剤師だからこそできる技術です。薬物動態パラメータをすべて記憶しようとするとますます動態を嫌いになってしまいますが、水溶性の薬物は一般的に腎排泄されやすく、吸収率は不良で、タンパク結合率は低く、分布容積もクリアランスも低い。脂溶性薬物はこの逆なんだというように、薬の特徴を理解しようとすると動態を好きになれるかもしれません。例えば殺菌性の抗菌薬はなぜか腎排泄のものが多い、分子標的薬は腎排泄のものは少ないなど、ちょっとしたことで、薬の特徴が分かってくることがあります。
今回は動態パラメータを使いこなして、薬剤師らしい仕事ができるようになれるよう、実は薬物動態学の苦手な平田が、このテーマについて話させていただきたいと思います。
参加を希望される方は 申し込みフォーム に記入のうえ、送信してください。
薬剤師塾となっていますが、医師・看護師など医療従事者であれば参加可能です。ただし薬剤師塾への参加者は、ぜひ学会発表を目指している方に参加していただきたいと思います。そしてその先には原著論文を書くんだという大きな夢を持つ人になっていただきたいと思います。300名まで参加可能ですが、最近の登録者数は200名を超えていますので、早めに登録してください。