大晦日は「スター誕生」という1人2~3分の一発芸大会、日中韓の3つの言語を持つ乗客が一緒に楽しむ企画が、紅白歌合戦以上に楽しかったです。最後は「カントリーロード」を全員の大合唱で盛り上がりました。そして元旦はおせち料理も楽しめましたが、石川県の地震の悲しいニュースも入ってきました。

 1月2日(火曜日)フランス領ポリネシアのタヒチ島の首都パペーテに到着予定でしたが、骨折患者が出たということで元旦の深夜に到着しました。高齢者の多いクルーズ船ではこういうとはありがちです。

 正月の2日なので、タヒチ島のほとんどの店は閉まっており、一番目当てのマーケットプレイスもクリスマスから10日間休みだそうです。物価はハワイに比べると安いけど、円安の影響で日本よりは全般的にちょっと高いように感じましたが、ステーキ用の肉は安かったです。タヒチの大自然を堪能したい人の多くは近くのモーレア島に30分程度かかるフェリーで渡り、島を周回したりシュノーケリングを楽しむようです。モーレア島には、色とりどりの熱帯魚、光線、サンゴがいっぱいの豪華な結晶のラグーン。ハワイよりももっときれいな海を堪能したいと期待していました。僕はピースボートのオプションツアーではなく、ネットでTripAdviserを介して、小さなヨットでセーリングを楽しんだり、ラグーンやおとなしいサメやエイ、熱帯魚などをシュノーケリングで見たりする「モーレア島発見半日セーリング」を予約していました(写真1)。このツアーはパペーテからモーレア島までフェリーかボートで30-60分で片道1500円くらいかけて自分で行き、午後から3時間なので、23時出港のピースボートには間に合いそうです。

 

アクシデント発生~ツアーに参加できず~

 集合場所は12時半にモーレア島のMoorea Marinaです。島の人たちに聞くとフェリーから降りて10分程度歩くと着くということで安心しましたが、誰も集合していないのです。ヨットもたくさん停泊しており、誰に聞いてもMoorea Marinaはここだと教えてくれました。でも12時になっても誰もやってこないので、不安になって電話をしてみても誰も出ません。さらに不安になって、本当にここがMoorea Marinaなのかを問いただしてみると、実はこの場所から30km先にもう1つのMoorea Marinaがあり、そこが本当の集合場所であることが分かりました。でも時すでに遅し。しかもモーレア島にはタクシーなんてありません。どうやってその集合場所に行けるのか?30kmは歩けないし、ヒッチハイクでもしろというの?電話のメッセージも届かない。残念な気持ちのまま、仕方なくフェリーターミナルに戻ることにしました。

 

結局は楽しめたタヒチのモーレア島

 フェリーターミナルに帰る途中でツアーバスのドライバーにモーレア島1周「ターティダラーでどうか?」と聞いてきました。ターティダラーはtwenty dollarsに聞こえたので、「You mean two for forty?(2人で40ドルだよね?)」と聞くと「No, sixty dollars for two.」と答えたので、彼のターティダラーはthirty dollarsを意味するのだと理解しました。そういえばオレゴンでもイラン人は「th」の発音が苦手でこのドライバーと同じ発音をしてたっけということを思い出しました。

 そしてバスに乗り込むと僕たち夫婦2人分の席を残してピースボートの日本人客で満員でした。客たちは「僕たちは1人20ドルにしてくれたので交渉して同じ額にしてもらったら?」というのです。仕方なく僕はドライバーの隣に座りましたが、ツアーバスのドライバーはもちろん日本語は話せないので、英語でのガイドでしたので、気を利かせて、彼のガイドを通訳することになりました。バンガローに泊まるタイプの高級ホテルなどを見て(写真2)、ツアーバスの会社に寄って、支払いをすることになりましたが、ここでトラブルが発生。日本人客のすべてがドライバーの発音を聞き間違いしていたのです。「彼は確かに20ドルと言ったぞ、30ドルなんて詐欺だ!」と怒りだす客も出る始末。

 でもよーく聞いてみると「ターティダラー」という彼の発音を日本人客はみんなtwenty dollarsだと勘違いしていたのが原因でした。運転手がだましたいたのではなく、彼の発音が悪いのを日本人が聞き違えたのが原因だったのです。2人の客は怒って、そのまま帰ってしまいましたが、他の乗客はしぶしぶ1人30ドルを支払いました。僕が通訳役をしたのは初めてでしたが、タヒチ人ドライバーの英語はNative speakerよりも聞き取りやすく、「小学校は3歳から10歳まで行くんだ」とか「タヒチで一番美しいのがこのモーレア島、2番はボラボラ島だ。ボラボラ島にはこの島から飛行機で行ける」「フランスからプロテスタントの牧師が初めてタヒチを訪問したので、タヒチでは60%がプロテスタントで、そのほかは順にカトリック、モルモンなどキリスト教でも10種類の教派に分かれている」とか、「フランスは収入の15%の税金、そのほか何にでも税金をかけてくるので島民は独立したがっている」など面白い話も聞けた。観光バスでの通訳初体験は結構楽しめたし、運転手とは仲良くなった(写真3)。天気は良くなかったものの、やはりタヒチの海、山の景色は素晴らしかった(写真4,5)。

 

 翌日1月3日は自主企画で塚本・平田コンビの初の50分間のコンサート。ビートルズ、サイモンとガーファンクル、エリック・クラプトン、そして日本のフォークなどをスタンドマイク1本ギター用のマイク1本で、ビートルズのポールとジョージが1本のマイクをシェアするスタイルにしてみました(写真6)。パーカッションのプロの小栗さんにも手伝っていただきました。結構受けました。観客の皆さん、関係者の皆様に感謝!感謝!

 

 

 船内は冷房が効いているため平田は風邪気味ですが、元気です。これから船はラパマイシン(シロリムス)の生まれた島、モアイ像で有名南海の孤島「イースター島」に向かいます。1月10日(水)の到着予定です。

プロフィール

平田純生
平田 純生
Hirata Sumio

趣味は嫁との旅行(都市よりも自然)、映画(泣けるドラマ)、マラソン 、サウナ、ギター
音楽鑑賞(ビートルズ、サイモンとガーファンクル、ジャンゴ・ラインハルト、風、かぐや姫、ナターシャセブン、沢田聖子)
プロ野球観戦(家族みんな広島カープ)。
それと腎臓と薬に夢中です(趣味だと思えば何も辛くなくなります)

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