カヤオ港から乗ってきたフォルクローレバンド、バルパライソから乗ってきたカラカス市民オーケストラ

 1月23日からペルーの伝統音楽フォルクローレのバンドのロス・チョロスの4人組がカヤオ港から乗船し、次の寄港地チリのバルパライソまで1回30分のコンサートを2回ずつ、3日間行いました。フォルクローレを知らない人でも「花まつり」やサイモンとガーファンクルの「コンドルは飛んで行く」は知っていると思います。ケーナという葦笛(実は葦ではなく竹らしい)、サンポーニャ、チャランゴ(クルーズ船旅日記⑥参照)、ギター、ボンボという太鼓などを使う郷愁を感じる心に染み入る音楽を聞かせてくれました(写真1-3)。僕は高音で8~10弦の小さな弦楽器、チャランゴの音色が大好きになりました。僕が学生時代、サイモンとガーファンクルの影響で

流行ったフォルクローレに憧れて、ケーナを買いましたが、1曲もマスターできませんでした。僕が20歳代になると、カントリーやブルーブラスにも憧れてバンジョーやフラットマンドリンも買いましたが、弾けるようになったのはどちらも4~5曲のみです。でも今でもチャランゴの音色に似たマンドリンは持っています。僕がもっと若かったら、チャランゴを買っていたと思います。ロス・チョロスの4人組は次の寄港地、チリのバルパライソで下船しました。

 そして、新たに乗船したのが、ベネズエラのカラカス市民オーケストラのメンバーです。指揮者と弦楽四重奏にドラムが加わった珍しい組み合わせです。この中からベルリンフィルに行く人もいるという若い実力者たち。ヨーロッパから入ったクラシックに南米独自の音楽が組み合わさった素晴らしいコンサートで、最後は日本の「ふるさと」「花は咲く」を演奏すると大歓声でした(写真4)。

 

チリのバルパライソへ寄港

 1月25日、あいにく、天気は霧雨です。チリのバルパライソに入港しましたが、先に我々よりも大きなクルーズ船バイキングジュピター号が停泊していました(写真5)。バルパライソはパナマ運河ができる前には南米大陸の最南端からアフリカに向かう途中には必ず立ち寄る港でしたので南米最大の都市として栄えました。バルは谷、パライソは天国を意味するので、「天国の谷」という意味ですね。オプショナルツアーには申し込まず、港から20~30分歩いてコンセプシオンの丘に行ってカラフルな街並み、ストリートアート(写真6)を見ながら散策し、丘を下るとソトマヨール

(チリの英雄らしいです)広場(写真7)に出ますので、そこでのフリーマーケットをのんびりと見学して、新しい茶色のハンチング帽(キャスケットキャップ)を6ドルで買って船に帰りました。天気はずっと曇りから霧雨でしたが、晴れていると、きっともっともっと素晴らしい風景だったんだろうなと思いました。

 

 

 

中間発表会~文化祭のようなもの~

 1月27日はクラブ活動のような社交ダンス教室、サルサ、ジルバなどのダンス系はステージで、ぼくのやっている透明水彩画などの教室の中間発表会がありました。ダンスの苦手な僕はダンス系には一切参加していませんが、妻はサルサで参加しました(写真8)。僕は今までに描いた水彩画を展示しました(写真9, 10)。なんか高校の文化祭みたいですね。

 塚本・平田のコンビ(写真11)でのコンサートも1月22日にはみんなで歌える「東へ西へ」「あの素晴らしい愛をもう1度」「遠い世界に」などの1970年前後の日本の歌(やはりピースボートの客は僕よりも高齢者が多いので)を中心に40分の2回目の単独コンサート、27日には「アコギでビートルズ」と題して、すべてビートルズナンバーばかりの45分の3回目の単独コンサートを行いました(写真12。僕が師匠と呼んでいる塚本さんは楽譜なし(歌詞もコードもフレーズも全部覚えている!)でリードギターを弾きながら(信じられないフレーズを唄いながら間違えずに弾けるのです!)、リードボーカルができるすごい方なのです。僕はビートルズのコーラス部分

とサイドギターという楽な役割なので、司会とマネージャー役も務めています。「アコギでビートルズ」は大盛況でした。なぜかというと、ビートルズの歌詞はすべて英語なので、僕たちのプログラムは日本人だけではなく英語の堪能な中華圏・韓国の方々も来ていただいたので超満員でした。Eight days a weekやA hard day’s nightをリクエストされましたが、うちの師匠は「抱きしめたい」や「She loves you」などのあんまり軽い曲はやらないのです。。最後は演奏する予定のなかったGet backやYellow submarineの大合唱で終わりました。

 

カヤオ港を出てから風邪が蔓延

 カヤオ港に出てから、水彩画教室に行くと半分以上の方がいない、そして楽器演奏広場も閑散としています。クスコからマチュピチュのツアーで皆さん、疲れてしまったのと、船が南下するとともに寒くなるのと同時に、波も強く、晴れの日はほとんどないので僕たち夫婦を含め、多くの人が風邪をひいてしまいました。でもこれがこのあたりの普通の気候らしいのです。デッキに出ても強い寒風でギターなんか弾いてられませんし、デッキの周りを歩く人たちの姿も少なくなりました。この気候と船の揺れはしばらく続くそうですが、船は南米大陸をさらに南下し、1月30日にはチリの南端でパタゴニアの中心都市プンタアレナス、2月2日はアルゼンチンの最南端のウシュアイアに寄港し、その後、南米大陸の東海岸に行く予定です。

 

プロフィール

平田純生
平田 純生
Hirata Sumio

趣味は嫁との旅行(都市よりも自然)、映画(泣けるドラマ)、マラソン 、サウナ、ギター
音楽鑑賞(ビートルズ、サイモンとガーファンクル、ジャンゴ・ラインハルト、風、かぐや姫、ナターシャセブン、沢田聖子)
プロ野球観戦(家族みんな広島カープ)。
それと腎臓と薬に夢中です(趣味だと思えば何も辛くなくなります)

月別アーカイブ