第10回 基礎から学ぶ薬剤師塾 2022年2月1日(火)18時~20時まで の申し込みを始めます。今回のテーマは前回の続編で「透析患者の薬~応用編 合併症と薬物療法~」です。

 透析患者は高リン血症、二次性副甲状腺機能亢進症、腎性貧血、高カリウム血症、アシドーシス、尿毒症と腸内細菌叢の変化・腸腎連関、高血圧、低血圧、腸管穿孔と便秘といった多彩な合併症の問題を抱えています。今回は透析患者の病態とそれに対して用いられる薬物療法の基本について解説します。

 参加を希望される方は 申し込みフォーム に記入のうえ、送信してください。

 薬剤師塾への参加者はどなたでも構いませんが、ぜひ学会発表を目指している方に参加していただきたいと思います。そしてその先には原著論文を書き、海外の学会で発表し、英語論文をまとめて博士号を取るんだというような大きな夢を持つ人になっていただきたいと思います。300名まで参加可能ですが、最近の登録者数は200名を超えていますので、早めに登録してください。

 

 

 2021年12月22日、20時より2時間、株式会社ネクスウェイの主催するアスヤクLIFE研修会に783名登録していただき、多くの参加者の方々から質問をいただきました。これらの質問及び回答を、司会進行していただいた株式会社バンブーの松村歩美様からご承諾いただき「平田の薬剤師塾」の画面上で回答させていただきます。 この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます

SGLT2阻害薬による心腎保護作用と急性腎障害抑制作用~ケトン体って何よ?~
9日目(最終回)
SGLT2阻害薬の腎保護作用・心保護作用のまとめ

  この辺でSGLT2阻害薬の心保護・腎保護作用における多面的な作用についてまとめてみましょう。これまでに解説しきれていなかった初見のものも含まれます。 この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます

新年のご挨拶

~薬剤師塾が変わります、いや、変えます。
            双方向性の薬剤師塾を目指します~

あけましておめでとうございます。
旧年中はひとかたならぬご厚誼を賜りまして、大変ありがとうございました。

 2020年3月に神戸に引っ越ししてから、コロナ禍が続き、国内も海外にもどこにも行けず、学会の多くが中止、講演会もほとんど中止になりました。4月から芦屋市のI&H株式会社本社で保険薬局薬剤師や病院薬剤師の垣根のない無料の薬剤師塾を開催しようと思っておりましたが、コロナ禍のため中止になり、多くの学会も中止または延期になりました。

 2021年の4月からWeb開催ではありますが、念願の「基礎から学ぶ薬剤師塾」が再開できました。でも昨年の薬剤師塾の反省点は振り返ってみるといろいろとありました。画面を通して私からは皆さんの顔が見えない、連載や掲載内容・講演内容がよかったのか悪かったのかわからない、皆さんが理解できたのかどうかもわからない、満足度もわからないのに「薬剤師塾」と言えるだろうか・・・・・・・というものです。

 今年からはWeb上で①皆さんのご意見・ご感想・ご要望を聞くことのできる場、②講演内容や記載内容に関する質問内容に答えられる場、③症例に対する対処方法の質問に答えられる場なども設けたいと思っております。

 また講演依頼に関しましては平田のメールアドレスhirata@kumamoto-u.ac.jpまでお気軽にご連絡ください。

 今年は何とか芦屋のI&H本社で、皆さんとライブで無料の薬剤師塾を楽しむことが出来ればと思っているのですが、いつになることかわかりません。そこで、Webによる「基礎から学ぶ剤師塾」も以下の問題を解決できればと思っています。

1. 皆さんから顔も声も出していただける質問を優先し、氏名の明確なチャットの質問を優先的に受け付ける方がライブ感はあるのではないかと思っています。

2. 「塾」らしく、双方向性のコミュニケーションを重視したいと思いますので、聴講者の皆様から講演に対する評価、ご意見、ご感想、ご要望、ご質問があれば講演後のアンケートでお聞きしたい。

 

 今年、平田は68歳になります。いわゆる健康寿命は男性で72.7歳と言われていますから、健康でいられるのはあと5年くらい・・・・。ではありません!平田はほぼ毎日ジムに行きサウナに入り、土日以外はI&H本社に出勤し、今年の2月には大阪マラソンを走る予定です。完走すれば7年連続のフルマラソン完走です。昨年末の12月25日にもアップダウンの激しい「第8回 壮大!広大!極限RUN!神戸農業公園走り納め」で20kmを走り、意外と元気なのでそのあと近所のジムのプールで1kmを泳ぎました。本当に元気いっぱいなのです。ということで、今年も平田は精いっぱい頑張りますので、本年もなにとぞよろしくお願いいたします。 

 

SGLT2阻害薬による心腎保護作用と急性腎障害抑制作用~ケトン体って何よ?~
8日目 再び食事について考えてみよう
           ~再びケトン体について~

(1)ケトン体は有益?有害?

 ヒトは24時間エネルギーを消費しているため早朝、8時間もたつと前夜に蓄えた肝臓のグリコーゲンは枯渇してしまいます。このような空腹時でブドウ糖を最も多く消費しているのは脳で、肝臓が10g/hr産生して血中に放出したうち、1時間に5~6g(安静時に全身で使われる60%に相当)のブドウ糖を使います。赤血球には核がないので自分でエネルギーを産生できないからでしょうか、ブドウ糖しかエネルギーとして使えません。そのほかの細胞はブドウ糖を節約して脳に回すため、代謝エネルギーの50~60%を遊離脂肪酸で賄っています。 この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます

SGLT2阻害薬による心腎保護作用と急性腎障害抑制作用~ケトン体って何よ?~
7日目 食事について考えてみよう ~糖質制限食の重要性~

(1)糖質制限食の重要性

 日本糖尿病学会では国際的に認められ、エビデンスの高い糖質制限食ではなく、炭水化物を50~60%含むカロリー制限食を「糖尿病診療ガイドライン2019」以前はずっと推奨してきましたが、そろそろ見直す時期に来ていると思います。平田もこの説を長期間、信じていました。アメリカ人に肥満が多いのは脂っこいものばかり食べるから、カロリー摂取量が多いからだと思っていましたが、実は肥満の原因は糖質の摂りすぎと食べ過ぎだったのです。そういえばアメリカのケーキ、アップルパイなど日本人の僕には甘すぎて食べられないくらい甘かったし、マクドナルドのコークのLサイズは1300mLのようにバケツ並み、レストランで食べるパスタの量も食べきれないくらいの大盛でした。 この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます

SGLT2阻害薬による心腎保護作用と急性腎障害抑制作用~ケトン体って何よ?~
6日目 人類の歴史のほとんどでエネルギー産生の主役は ブドウ糖ではなくケトン体だった?

(1)人類はケトン体を主要エネルギーとしていたかもしれない

 200万年前にホモ属が誕生し、20万年前に東アフリカでサピエンスが誕生しましたが、人類は長期間、ずっと狩猟採集生活、つまり主な食物は狩りで得た肉類と木の実(ナッツ)、つまり低糖質食(ケトジェニック食)でしたので、長期間、ケトン体がエネルギー産生の主役だったと考えられます(図1)。低糖質食の摂取によって肝臓で脂肪がβ酸化によってアセチル-CoAになってβ-ヒドロキシ酪酸、アセト酢酸、アセトンなどのケトン体となって血流に乗って各臓器で効率の良いエネルギーとして消費されていたのです(図2)。 この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます

SGLT2阻害薬による心腎保護作用と急性腎障害抑制作用~ケトン体って何よ?~
5日目 SGLT2阻害薬の糸球体過剰以外の腎保護効果のメカニズムは?

(1)ケトン体の様々な作用

 SGLT2阻害薬を投与すると、尿中ブドウ糖排泄の増加により血糖値および血中インスリン濃度が低下し、グルカゴン/インスリン比が大きくなり、肝臓での糖新生が増加するとともに脂肪組織では脂肪分解が亢進して産生された遊離脂肪酸が肝臓でケトン体に変えられて全身循環します。ケトン体はケトアシドーシスの原因になる非常に危険な酸性の物質というイメージがあるかもしれませんが、最近になってブドウ糖に替わるエネルギー源として心臓・腎臓で利用されることによって、心腎の仕事の効率化・機能改善に寄与している、あるいはケトン体自身が健康にとって良い効果を持っているのではないか、という説が提唱されはじめています。ケトン体の中でアセト酢酸とβ-ヒドロキシ酪酸は酸性が強いので、血中のケトン体濃度が高くなるとアシドーシスになりますが、インスリンの働きが正常で、ブドウ糖の利用が適切である限り、ケトン体は安全なエネルギー源となるといわれています。 この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます

SGLT2阻害薬による心腎保護作用と急性腎障害抑制作用~ケトン体って何よ?~
4日目 SGLT2阻害薬の心・腎保護効果のメカニズムは?

(1)SGLT2阻害薬の主作用は尿細管・糸球体フィードバックの正常化?

 糖尿病ではSGLT2の発現量が増大しており、それによるブドウ糖・Naの再吸収の亢進につながり、尿細管・糸球体フィードバック(TGF: Tubuloglomerular feedback )の抑制を来たして、糖尿病初期の糸球体過剰濾過、GFRの上昇につながっているのを改善することが主要な薬理作用と考えられています。また糖毒性、つまり食後高血糖による血糖値の乱高下が動脈硬化や認知症を起こすのを軽減できる、あるいは利尿降圧作用によって心・腎の負荷を軽減するのは当然ですが、単に血糖降下作用、利尿降圧作用によるものではないことは、既存の血糖降下薬や降圧薬でこれほどまでの心・腎保護作用を示さなかったことからも明らかです。 この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます

プロフィール

平田純生
平田 純生
Hirata Sumio

趣味は嫁との旅行(都市よりも自然)、映画(泣けるドラマ)、マラソン 、サウナ、ギター
音楽鑑賞(ビートルズ、サイモンとガーファンクル、ジャンゴ・ラインハルト、風、かぐや姫、ナターシャセブン、沢田聖子)
プロ野球観戦(家族みんな広島カープ)。
それと腎臓と薬に夢中です(趣味だと思えば何も辛くなくなります)

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