4月9日(木)開催の、「腎機能をしっかり見れる薬剤師を目指そう(初心者編)」につきまして、ご質問を多数いただきましたので、回答いたします。
今回はこれまでにない数のご質問をいただいていることから、本日より3日間にわたり、全3回に分けて、各回16時に公開予定です。
Q.ステロイド使用患者さんてシスタチンCの値がブレると思いますが、サルコペニアでステロイド使っている方は何を指標にされますか?
A.高用量ステロイドの投与により、血清シスタチンC値は上昇し、腎機能を過小評価することが報告されて
います。またステロイドを投与すると筋肉量が減り脂肪が増えます(だから糖質コルチコイドという)が、。そうなると、クレアチニンによる推算式も使いにくくなります。このような時には実測GFRの測定がベストですが現実的ではありません。(日本人のeGFRcr + 日本人のeGFRcys)/ 2で判断するか、実測CCrを測定するとよい思います。実測CCr×0.715でGFRとして評価できます。
Q.体表面積で補正していたら体重の影響は補正されていると考えて良いでしょうか?
A.ことばの使い方がむつかしいのですが、体表面積補正eGFR(mL/min/1.73m2)の計算には年齢、血清Cr値、性別しか使われていません。ということは体表面積補正eGFR(mL/min/1.73m2)には体重で補正はされていないということです。体表面積補正eGFR(mL/min/1.73m2)には「補正」と言ってるのに体重で補正はされていないというのはとてもややこしいですね。体表面積補正eGFR、体表面積未補正eGFRとすると聞き間違え、書き間違いが多くなるので、標準化eGFR、個別eGFRと日腎薬で定義しました。そう、これらは僕たちの作った造語なのです。
Q.知識不足で申し訳ございません。サルコペニアは体表面積などから判断するのでしょうか?
A.サルコペニア(筋肉減少症)の診断は、主に「AWGS 2019(アジア・サルコペニア・ワーキンググループ)」の基準に基づき、①筋肉量(低下)+②筋力(握力)または③身体機能(歩行速度)の低下で判定されます。男性28kg未満/女性18kg未満の握力や、歩行速度1.0m/秒以下の低下、および骨格筋指数(SMI)の低値が指標となります。長期臥床患者・車いすの必要な方、要介護度の高い方はほぼほぼサルコペニアと思ってよいでしょう。
Q.高齢患者さんでCr0.6㎎/dlで、医師から腎機能がいいからと腎排泄型薬剤が通常量処方されることを経験しますが、その時はコッククロフト式でクリアランスを計算して、医師に提案するのがよいでしょうか?
A.腎排泄型薬剤がリスクの高い薬であれば血清Cr値での腎機能は信用できません。推算CCrは加齢の影響を受けやすいのでで90歳ならかなり低い値になります。その腎排泄型薬剤が非常にリスクの高い薬かどうかによります。例えば、ダビガトランを35kgの高齢女性に投与する際、血清Cr値が0.6㎎/dLだったら推算CCrは34.43mL/minとなります。ダビガトランは30mL/min未満なら投与禁忌ですが、僕だったら他のDOACに変更してもらいます。ですから腎排泄型薬剤がハイリスク薬であるかどうかを一番重視します。
Q.肥満患者さんの場合、理想体重や補正体重を使用してCG式に代入しているのですが、eGFRの1.73m2をとるときの体表面積は実体重でよろしいですか?それとも、そちらも補正した方がよろしいですか?上手く説明できずに申し訳ございません。
A.実体重で構いません。個別eGFRがすでに身長・体重で計算された体表面積で補正されていますから、理想体重・補正体重で補正すると二重補正になります。二重補正は大きな人の過大補正、小さな方の過小補正の原因になりますのでやってはいけません。
Q.CG式は肥満患者さんで体重補正が必要だと思うのですが、個別化eGFRと相関するのですか?個別化eGFRは体重補正しないでよろしいですか?
話は変わるのですが、医師に聞かれたときにどう答えようといつも思うのですが、先生方はどのようにわかりやすく答えていますか?本当は自分で考えなければならないのですが、考えがまとまらずで…
A.CCrは通常、GFRの120~130%の値になりますので、個別化eGFRと相関します。個別化eGFRには身長・体重を含んでいるため、さらに体重星をしてしまうと二重補正になるので、やりません。
医師には分かりやすく答えてあげてください。答え方は薬剤師によって一定にする必要はなく個性があったほうがいいとお見ます。様々な経験を積むと、分かりやすく答えられるようになると思います。
Q.薬物投与設計で、個別化eGFRと個別化eCCLのどちらかを参考にするかは、専門家でも意見が分かれると過去の平田先生の講演で聞きました。その点、詳しく教えていただいです。アンチ個別eGFRの意見を知りたいです。
A.初期段階での情報共有の徹底が不十分だったために様々な解釈をする方が出てきて、意見に分かれつつあります。でも意見は持っていたら、それなりに確認するための検討をし、論文に残していただきたいのですが、自分なりの理論で意見を言っている方が多すぎます。基本は2010年前後に書かれた堀尾勝先生の論文が英語も日本語も多くあり、一点の曇りもなく素晴らしい内容になっています。なにせ日本人向けeGFR推算式を作った方ですから。
「専門家でも意見が分かれる」内容を詳しく書くといろいろな考え方・解釈方法を持つ人を非難することになりますので、ご勘弁ください。僕は堀尾勝先生と何度も議論し、質問もさせてもらっていましたし、解決できない疑問点については、かなりの数の論文を書いていますので、2009年から今までずっと考え方はぶれていないつもりです。
Q.ラウンドアップ法があったかと思うのですが、筋肉ムキムキの人の腎機能推定の考え方がわかりません。
A.筋肉ムキムキの人の腎機能推定は教科書的にはシスタチンCを使うとガイドラインなどにも書かれていますが、引用文献はありません。熊本でボディビルダー、熊大ラグビー部の方を対象にやりましたが、シスタチンCと実測値との相関性は低かったです。
Q.最近の薬は、酵素法でCrを測定しているかどうかは、どのように判断すればよいでしょうか?
A.日本は2000年以降から酵素法が主流になり、現在、すべて酵素法になっていると思います。しかし、薬の治験時の腎機能となると、何法で測定しているかについてはインタビューフォームにも載っていませんし、メーカーに聞いてみるしかありません。おそらくメーカーは「分からなない」と答えると思います。
※アンケート内に以下の質問がございましたので、こちらで回答させていただきます。
Q.最近、
4月9日(木)開催の、「腎機能をしっかり見れる薬剤師を目指そう(初心者編)」について以下のようなアンケートの回答をいただきました。原文のまますべてのアンケート内容を紹介させていただきます。
内海先生のお話基礎から丁寧に解説頂き大変わかりやすかったです。ありがとうございました。
最近病院へ転職して、初めてこんなにも腎機能が奥深いことを知りました。今日のが基礎編というのは(不勉強で申し訳ありませんが)正直かなり難しかったです。もっと勉強したい!と思いました。今日は貴重なお時間ありがとうございました。(もっともーっと基礎編があったらうれしいです!と言わせてください。)
初めて参加しました。 分かりやすく奥が深くて次も楽しみにしています。
内海先生のお話が、初心者でもわかりやすく、ゆっくり丁寧に解説頂いたのでためになりました。ありがとうございました。
勉強不足で申し訳ないのですが、GFRと表現された場合は個別化GFRと解釈してよろしかったのでしょうか
患者さんにはいろいろな背景の方がいらっしゃるので、何で腎機能を評価するのが最もふさわしいのか、考えながら業務にあたりたいと思いました。本日はありがとうございました。
これまで腎機能の値の違いが明確にわからないまま何となく日々の業務に臨んでいました。 今日学んだ事で、明日から添付文書をもっと楽しく読みこめると思います。ありがとうございました。
ある程度薬剤師全員が知っておかないといけない内容だと感じた。病院薬剤師や薬局薬剤師が現場でどの指標を使っているのか様々なのが問題だと思われました
腎機能評価はだんだん慣れてきたけれどもちょっと雑になっていたかもと反省できた。評価方法を見直そうと思います。
大変勉強になりました
本日は平田先生、内海先生貴重なご講演を有難うございました。個別化eGFRの意味を改めて実感しました。ポケットブックを見ながら再度勉強します。シスタチンCの測定を医師へ相談しようと思います。
本日か貴重な機会をいただきありがとうございました。 今後の業務に今回得た知識を活用し、処方提案等を行っていきたいと考えます。
分かりやすいご講演で、大変勉強になりました。アーカイブもとても助かります。お忙しい中、ありがとうございました。
実務で迷った時にはやはり自分がちゃんと理解していなかったからだと反省しています いつもありがとうございます
職場で後輩がCcrを点で見て(経過でなく一回の採血検査という意味の点です)薬の減量を医師に提案していて、なんとなくモヤモヤしながらも自分自身詳しいわけではないのでうまく説明が出来な かったのですが、今日の講義を聞いて理解が深まりました。
とてもよかったです
平田先生の新しい書籍も購入させていただきました。今回の研修もとても勉強になりました。 弊社でも薬剤師が適切な腎機能で薬物投与設計ができるように、学んだことを活かしていきたいです。
腎機能推算式の本当のお話しを聞けて大変勉強になりました
自分の勉強不足で1回では理解できないところが多かったです。オンデマンドで復習し、理解して来週の講演会を受講したいと思います。
eGFRが低下している患者さんの投与量をチェックする際に『腎機能別薬物投与量』の本を利用しています。サルコペニアの患者さんの腎機能評価にシスタチンCを使っていこうとありましたが、その本にはシスタチンC値と投与量の表記がなかったように思います。 シスタチンCで腎機能悪化がわかったとしても、どれだけ減量すればいいか、中止すべきか、医師への提案も難しいところです。
腎機能評価と薬物投与量設計の再確認と、今までの歴史も深堀できました。定期的に毎年、同様の講演をしていただけると、新前・中堅・ベテラン薬剤師、全ての薬剤師に有益な学びになります。今後ともよろしくお願いいたします
シスタチンCを使いやすくするために、啓蒙活動していきます。 ありがとうございました。
具体的な検査値、処方例から腎機能評価、用量調整をする事例を見たいです。ハイリスク薬や抗生剤の調整など。
これからはeGFR(?/min)で投与量を考えるということがよくわかりました。サルコペニアの方は、シスタチンCをはかるように働きかけていきたいと思います。
ルーチン的に添付文章に記載の腎機能を用いて薬物設計していたため、CCrを個別eiGFRに直すと聞いてびっくりしました。 自施設でも今回の勉強会の内容を取り入れて精進していきたいと思います。 ありがとうございました。
もっと疑う、突っ込みを入れる、が自分にとって必要と感じた
CCrを基本に腎機能評価を行なっていました。個別化eGFRとシスタチンCの2つががこれからの評価に用いるべきだ、という平田先生のメッセージを強く感じました。常にアップデートしている姿勢を私も見習わなければならないと思い反省いたしました。
大変勉強になりました。二重補正のところは以前から気になっていて、いまいち理解で来ていないのでもう少し詳しく聞きたかったです。
大変勉強になりました。ありがとうございました。
以前より平田先生のご講義を聞かせて頂き、以前の病院では慢性期に入院される患者には入院時にシステチンCの測定をルーチンにして頂きました。なかなか医師や病院を説得するのに時間を費やしましたが、今日のご講演を聞いてもやはりやってきてよかったと思いました。
2026年5月14日(木)開催の平田の薬剤師塾のお知らせです。
◆71回「平田の薬剤師塾」中級者コースのテーマは
「必要とされる薬剤師はここが違う~初めての学会発表から、論文作成~」です。
薬剤師としてのスキルアップの次のステップとして、学会発表をしてみませんか?これを機に、あなたの仕事への取り組み方が大きく変わるかもしれません。学会発表では、多くの人が発表者であるあなたに注目しています。初めての発表は完璧でなくても大丈夫です。人前に出るのは緊張しますし、失敗は誰にでもあります。そのためにさまざまな工夫をするでしょう。見られる機会が多ければ多いほど、工夫を繰り返したあなたのパフォーマンスは日々確実に上がっていくのです。
これは学会発表だけではなく、論文作成でも同じことが言えます。論文作成はさらに大変です。たくさんのデータを集めたら、どのような統計処理をすべきか、どのデータを図表にすれば査読者や読者の心をつかめるかを考える必要があります。引用文献の一覧を作るために、それまでの関連論文をすべてチェックしておく必要もあります。そのうえで、何から書き始めるべきかについては、優れた論文を参考にするのがよいでしょう。そして
先輩やメンターに教えてもらうのはとてもいいことですが、今はAIが文章校正を手伝ってくれます。AIをうまく使って修正・確認を繰り返せば、恥ずかしくないものを残せるようになります。論文は生涯にわたって残るものですから、恥ずかしい内容のものは残したくないですよね。こうした繰り返しが研究者としての成長を促すのです。AIをうまく使いこなせれば、小さな病院薬剤師や保険薬局薬剤師でも、大学病院薬剤部に負けない発表・論文が書けるようになります。
薬剤師塾は、講演終了後数日以内にYouTubeで1週間程度繰り返し視聴できますし、使用したスライドもご覧いただけます。
6月11日には、昨年8月にも開催した「初めての学会発表・論文作成ゼミナール」(無料・先着10~20名)も予定しています。
お申し込みは こちら から
【申込期限:講演会開始直前まで】
【定員:300名】
お支払いが完了していれば、開始直前でもご視聴いただけます。また、受講者の方は講演終了後、数日後から1週間、オンデマンド配信にて繰り返しご聴講いただけます。あわせて、講演終了後に講演スライドをお送りいたします。
2026年5月7日(木)開催の平田の薬剤師塾のお知らせです。
◆第70回「平田の薬剤師塾」初級者コースのテーマは
「薬剤師として知っておきたい病態と薬の基礎の勉強法~レベルアップするための専門外の病態、薬物療法、基礎薬学のアップデート法~」です。
今回のテーマは、薬剤師としてのスキルアップのための薬剤師塾ならではのものです。薬剤師としての仕事、充実していますか?もしも不満があるのなら、それは保険薬局だから?小さな病院だから?職場環境がよくないから?それって全部、言い訳だよね。
学会や研究会の素晴らしいプレゼンを聞いたり、素晴らしい内容の論文を読んだりすると、ときめくことがあるよね。日常業務の中にも、何かときめくものが隠れているかもしれない。ちょっとしたきっかけで病態と薬の基礎について知りたくなり、薬剤師としての力をレベルアップすることで仕事に興味を持っていただければいいよね。「疑義紹介しても断られた」だけで終わらず、「力のある薬剤師」になって医師と対等にディスカッションする力を身につけてほしいと思っています。
近年は生成AIを使って幅広い情報を得る人も多いかもしれないが、GeminiやChatGPTは時として知ったかぶりしたようなウソをつくことがあるので気を付けた方が良い。しかし、MediSearchAIはちゃんとエビデンスとなる論文を提供してくれるので、その論文をPubMedで確認できる。アブストラクトだけでなく「Free article」なら全文が読める。もし原著論文の全文和訳が難しい場合は、DeepL Proを使ってみてほしい。内容を把握して原著のPDFをNotebookLMにアップロードすれば、信頼性の高いサマリーが作成できる。これは71歳の僕でも今年になって始めたことだから、若い人たちにできないはずがない。
薬剤師塾は、講演終了後数日以内にYouTubeで1週間程度繰り返し視聴できますし、使用したスライドもご覧いただけます。今月は平田が海外の学会に参加するため、第1週と早めの開催になっています。
お申し込みは こちら から
【申込期限:講演会開始直前まで】
【定員:300名】
お支払いが完了していれば、開始直前でもご視聴いただけます。また、受講者の方は講演終了後、数日後から1週間、オンデマンド配信にて繰り返しご聴講いただけます。あわせて、講演終了後に講演スライドをお送りいたします。
3月19日(木)開催の、「腸腎連関~腎機能悪化・心血管合併症を防ぐために尿毒素の産生を抑える~」について以下のようなアンケートの回答をいただきました。原文のまますべてのアンケート内容を紹介させていただきます。
腸内細菌のバランスの乱れが実は色々な身体の不調に関連しているとは聞いていましたがこんなに色々な事が解明されているとは知りませんでした。A菌=がんによい、B菌=メンタル関係など分かりやすい使い方などか定まっていないですし、多分様々な要因によって効果が決まってくるようなので難しいですが、色々調べてみたいと思います。
腸内細菌と免疫の関係、特にアレルギーとの関係が大変面白いと感じました。毎回、分からないことばかりでいつも勉強になります。ありがとうございます。
日本薬物腎臓療法学会に参加した際に免疫と腸が関係していることを聞いてからミヤBMを服用しています(混合性結合組織病にて)。腸内細菌叢(microbiota)が薬物代謝や免疫賦活化など様々な作用を持つことが分かりました。高齢者のdo処方にてH2ブロッカーやPPIが長期に渡り処方されていたり、安易な抗生剤の使用には医師へ相談できるようにしたいと思います。本日も有難うございました。
とても勉強になりました。
わかりやすかった
3月12日(木)開催の、「透析患者の便秘と腸閉塞・腸管穿孔~腎不全ではなぜ腸内細菌叢が乱れるのか~」について以下のような質問をいただきましたので回答させていただきます。
Q.向精神薬によりQT延長を来すことがあるのは知っています
A.僕自身はMg剤でQT延長を抑制する予防効果があるかどうか知りませんでしたので、PubMed検索で調べたところ、以下の最新の著作(論文ではありません)に記載がありました。
Brian Cohagan; Dov Brandis: Torsade de Pointes. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2026 Jan-.によると
「低カリウム血症、低マグネシウム血症、および低カルシウム血症を是正することは、いずれもトルサード・ド・ポアンの発症予防に役立つ。薬剤によるQT延長を有する患者に対し、経口または静脈内投与のマグネシウムに予防的効果が示唆される研究は少数存在する。しかし、全体的な有益性は十分に確立されていない。」と記載されています。
トルサード・ド・ポアンの発作を止める第1選択薬として硫酸Mg静注が使われることは教科書にも書かれているくらいよく知られていますが、そのほかの論文も検索して深堀りしてみると、酸化マグネシウムなどの経口Mg剤をQT延長の予防目的での有効性のエビデンスは限定的なようです。
QT延長の原因になる電解質異常は低カリウム血症が最重要で、次いで低Mg(低Kと相乗的)、低Caも補正対象になります。特にQT延長薬使用中はKを4.5–5.0 mEq/L程度、Mgを正常上限に維持することが重要とされているようです(2017 AHA/ACC/HRS ガイドライン: Circulation 138, 2018 )。
また高Mg血症にするとQT延長は起こらないという考えは誤りのようで、逆に高Mg血症はQT延長と有意な関連したという報告が複数あり(PMID: 31221261、PMID: 30157775)、透析患者でもMg剤過量投与で報告されているようです(PMID: 12500237)。
僕も知りませんでしたので勉強になりました。まとめると「QT延長を起こさないためには低Mgにしない方がいいけど、低カリウムの補正のほうがより重要。高Mgは良くない」となると思います。
3月12日(木)開催の、「透析患者の便秘と腸閉塞・腸管穿孔~腎不全ではなぜ腸内細菌叢が乱れるのか~」について以下のようなアンケートの回答をいただきました。原文のまますべてのアンケート内容を紹介させていただきます。
便秘の指導の奥深さを感じました。
クレメジンや尿毒素について改めて考える機会になりました。QT延長とマグネシウム値についてはずっと疑問に思っていて対応について悩んでいたため質問できて良かったです。
腸内細菌叢の持つ酵素が有害物質を作り出して、さらにLeaky gut になると血中に有害物質が移行する話はとても面白かったです。また、便秘がLeaky gutを引き起こし、バクテリアルロケーション(BT)を引き起こす仕組みがよくわかりました。
大変勉強になりました。ありがとうございます。
便秘がCKDを悪化させることだけでなく心不全も悪化させることを知ることができ勉強になりました。途中から視聴したので後日復習します。
10年ほど前まで透析をしている病院に勤めていました。便秘でしんどい人や痒みで辛いと話されている患者さんと話す機会が多く、どうしてあげたら良かったかと思っていました。後日こちらの配信をみて復習します。ありがとうございました。
本日も平田先生の経験と新しい知見を勉強させていただきました。クレメジンの質問にもズバッと答えていただきスッキリしました。
腸内細菌のテーマを聞いた時からとても楽しみにしていました。イオン交換樹脂を服用の場合、透析日、腹痛、嘔吐が虚血性腸炎の原因になること、刺激性下剤連用による耐性機構、便秘症の薬の選択、便秘の副作用がある薬剤の使用など大変勉強になりました。もっとお話しが聞きたいです。本日も有難うございました。
「便秘はCKDになりやすい」は、あまり意識していなかったので、一つ考える道が開けた感じです。
いつも素晴らしい講義をありがとうございます。
便秘の分野は知識がなかったので大変勉強になりました
薬剤師が薬物療法で医療現場で役立つためのスキルが身につけられるとてもためになる講義でした
刺激性下剤の連用によって、腸が空っぽになり、無排便状態なのに、下剤を服薬して、出ないでないと下剤の量を増やしてしまうことがよくわかりました。 透析患者さんはほんとに排便が少なく、出ないためにいつも悩みの種となりますが、ラグノスゼリーは、プロバイオティクス効果もあることから、これからもうすこし勧めていきたいと思います
2026年4月開催の平田の薬剤師塾のお知らせです。
◆2026年4月9(木)開催予定の、第68回「平田の薬剤師塾」テーマは
「腎機能をしっかり見れる薬剤師を目指そう(初心者編)」です。
薬物の血中濃度は総クリアランスに依存する。つまり腎排泄性薬物を腎クリアランスが低下した患者に適切な原料を怠ると血中薬物濃度が上昇して有害反応を起こす。これは薬物投与設計の基本中の基本だ!
しかるにバラシクロビルによる意識障害・腎障害、ダビガトランによる出血、TS-1による骨髄抑制、カルボプラチンによる血小板減少、ピルシカイニドによる心停止、グリメピリド、グリベンクラミド、ナテグリニドによる重症低血糖、バンコマイシンによる腎障害から透析導入、これらの実際に発現した有害反応にはすべて「腎機能の見誤り」が大きく関わっている。 医師が十分カバーできない薬物動態の知識を薬剤師がカバーすることによって薬物の有効性と安全性を担保する必要があるのだが、その薬剤師が正確な腎機能を把握することができないなんてことは是が非でも避けたい。
基本に立ち返って正確な「腎機能評価」ができる薬剤師を目指してみない?
今回はラウンドアップ法について英文原著論文をまとめ、日腎薬学会で優秀演題賞を受賞した内海沙良先生の講演も聴けます。
お申し込みは こちら から
【申込期限:講演会開始直前まで】
【定員:300名】
お支払いが完了していれば、開始直前でもご視聴いただけます。また、受講者の方は講演終了後、数日後から1週間、オンデマンド配信にて繰り返しご聴講いただけます。あわせて、講演終了後に講演スライドをお送りいたします。
◆2026年4月16(木)開催予定の、第69回「平田の薬剤師塾」テーマは
「腎機能をしっかり見れる薬剤師を目指そう(中級者編)」です。
活動度の低い後期高齢女性で血清Cr値が低いためにeGFRが100mL/min以上に推算されることがよくあるよね。こんな時にはどうしてる?
じゃあ添付文書の腎機能が標準化(体表面積補正)eGFR(mL/min/1.73m2)になっていたら、それに従う?だけどこの腎機能は診断指標に使うものであって、体表面積が1.73m2だったらという仮の値なので、体重40kgの人でも120kgの人でも同じ薬用量になるよね?だから体表面積補正を外した個別eGFR(mL/min)を使うべきじゃない?
添付文書の腎機能別用量が記載されているときの腎機能がCCrだったら、CCrを使ってるよね。だけど治験のおこなわれた米国の血清Cr値は高めに測定されるので腎機能が低く見積もられるんだよ。ということは正確な測定法の日本では腎機能がいいと判断され、薬用量は体格の大きい米国人よりも大用量になるかも? こんなことは腎機能評価でふつうに起こること。それにどう対処しよう?
お申し込みは こちら から
【申込期限:講演会開始直前まで】
【定員:300名】
お支払いが完了していれば、開始直前でもご視聴いただけます。また、受講者の方は講演終了後、数日後から1週間、オンデマンド配信にて繰り返しご聴講いただけます。あわせて、講演終了後に講演スライドをお送りいたします。
2月19日(木)開催の、「糖尿病関連腎臓病DKD/CKD、心不全に対するSGLT2阻害薬~SGLT2阻害薬を徹底的に深堀りしてみよう~」について以下のような質問をいただきましたので回答させていただきます。
Q.とても分かりやすく勉強になりました。
また、
A.心・腎保護作用はクラスイフェクトだとはいえ、
ジャディアンス10mgとフォシーガ10mgは各試験の対象患者
Q.尿量増加が尿糖・血糖が高いほど大きいのであれば、
どのように考えればよいでしょうか。
A.結論:脱水リスクは「糖尿病の方が高く、
SGLT2阻害薬の利尿は初期は浸透圧利尿+軽度Na利尿で、
平田の示したスライドにはCKDの適応がなかったころのデータも
ということで、脱水リスクは「高血糖、尿糖多い、腎機能良好、
Q.SGLT2阻害薬の腎保護作用には腎糖新生に関係してアンモ
A.腎糖新生やアンモニア毒性抑制は理論的には腎保護の可能性はあ
Q.SGLT2阻害薬はなるべく休薬しない方がいいと聞きましたが、
A.SGLT2阻害薬の効果発現は他の腎保護薬に比し早く表れ、
例えば心不全では統合解析で開始後約26日で有意差が出始めてい
2月19日(木)開催の、「糖尿病関連腎臓病DKD/CKD、心不全に対するSGLT2阻害薬~SGLT2阻害薬を徹底的に深堀りしてみよう~」について以下のようなアンケートの回答をいただきました。原文のまますべてのアンケート内容を紹介させていただきます。
sglt2阻害薬はなるべく休薬しない方がいいとのことでしたが、どのくらいの休薬から影響があったか具体的な期間を知れたのでどの程度注意すれば良いか理解できた
いつも大変勉強になっております。ありがとうございます
昨年秋より受講させて頂いております。SGLT2阻害薬が糸球体過剰ろ過を防ぐときのスライドはとてもイメージが出来ました。SGLT2を阻害することにより様々な作用は初めて知り、もう一度オンデマンド動画で勉強します。服薬指導では服用を続けることの大切さ、シックデイの理解の確認やケトアシドーシスにならないように食事など注意を伝えなければならないことを常に意識して行いたいと思います。本日は有難うございました
とても分かりやすいご講演ありがとうございます。SGLT2阻害薬の中止基準の根拠を教えてくださり医師への提案もしやすくなったと思います。
貴重なご講演をいつもありがとうございます。少しずつ自分の理解度があがり、以前とは違う疑問がでてきます。他の方の質問やそれに対する解説も勉強になります。
SGLT2阻害薬の腎保護作用には腎糖新生に関係してアンモニア毒性を減らすことも寄与しているのではないかと想像するのですが先生はどうお考えになるかなあと興味を持ちました。 また、稚拙な質問にも関わらず那須先生が言葉を添えて下さって嬉しかったです。これからも勇気を出して質問してみたいと思うことができました。 ありがとうございました。
SGLT2阻害剤についての理解が深まりました。いつも丁寧な説明をしていただき、ありがとうございます。