今日の回診は9時からのため、久しぶりに大学の僕の部屋(Gaines Hall)に早めに行き、そろそろ総合医学社から出版される「救急・集中治療」の締め切りが近くなってきたため急性血液浄化法についてPubMedで文献チェックをするが文献数が少ない。しかも日本人ものが多い。僕のUSBメモリーでは認識しないため、次回新しいものを持って行って、再チェックする予定。1028.png

Michaelは6週間の研修を終え、今日はMarieというOSUの4回生と一緒。彼女も6週間のローテーションで各病棟を回っているらしい。背は僕よりも高い。ちなみにこちらのM寸は日本のL寸と同じ。S寸が僕にはちょうどいいがほとんど売っていないので困る。

患者のカルテ(こちらではChartと呼んでいる)を見て、投薬内容をチェックし、PRN(屯服)の服用暦を見て痛み、吐き気などのモニターをする。さらに最新の検査値を診て患者の状態を観察する。そして回診についていって患者の状態を生の目で確認する。これらの作業の繰り返しで、だんだんと仕事が慣れてきた。この病棟ではJoeの存在があるためか、我々、部外者のものがミーティングに参加したり回診に参加したりしても非常に友好的である。この点でも日本の病院とは大違いだ。

今日はJoeとの最後の日なので、今まで聞き逃していたことを全て聞いてきた。彼は「ACCP(臨床薬剤師の学会)には絶対に行かない。行くとすればOncologyやhematologyなどの医学会に行く」と言っていた。僕も薬学系の学会には参加しているが、これは存在感をアピールするためであって、本当の勝負は透析医学界か腎臓学会だと思っている。薬学系の学会だけで自己満足していては「井の中の蛙、大海を知らず」になってしまう。これから薬剤師は臨床系の学会で認められてこそ、存在価値を認められるものではないかと思っている。Oncologyは自分にとって初めて経験する分野だったが、非常にためになった。メールをするように言われたので、帰ってJoeにお礼のメールをする。

1028_2.png今日は早く終わったので帰ってジョギングをし、アパートのジムでウェイトトレーニングをする。3月に帰る頃にはマッチョに変身できることを夢見て(無理かな?)。プールとジャグジーもある。プールは当然冷たかったが、ジャグジーは野外なのに暖かかった。でもちょっと恥ずかしいので入いるのはやめる。その後、Johnとノア君が訪ねてきたので、家から送ってもらったチョロQで一緒に遊ぶ。30日の夜はハロウィンのパーティーがあるが、僕は仮面ライダーのショッカーの格好で行く予定。

 

 

今日、学んだこと:10/20~28

Left shiftはステロイド投与後だけでなく、リツキシマブによってもリンパ球減少が48%に起こるため起こりやすい。

アセトアミノフェンはがん患者の下熱、鎮痛に有効で、胃障害、腎障害を防ぐにはNSAIDよりも優れているが、1回量は325~650mgとし、4時間以上の間隔をあけて1日量4gを超えないようにすること。Percocetと言う5mgオキシコドン+325mgアセトアミノフェンの合剤も市販されている。

Cheotherapy1時間前にステロイドが使われるのは吐き気の予防のため。オンダンセトロン(ゾフラン)なども同時に投与される。

日本では癌領域ではステロイドとしてリンデロンが汎用されるが、こちらではfirst pass effectを受けやすいため注射が使われるくらい。ただし半減期が長いため(デキサメタゾンと同じくらいで、プレドニゾロンよりも長い)小児には使われることが多い。

Trazadoneはserotonin reuptake inhibitor/antagonistでSSRIとは異なる。

スコポラミンパッチはsedationに用いられている。

低分子ヘパリン使用時のApttのtherapeutic rangeは78~120秒。正常値は26~36秒。

INRのtherapeutic rangeは静脈血栓の場合、2.0~3.0にその他の場合は2.5~3.5。正常値は0.9~1.2

重複投与のことをduplicationと言う。

ACE-Iは少量から漸増していくが、米国での使用量はリシノプリルで降圧目的として40mg、鬱血性心不全には80mgまで投与可能である。

キノロンが処方されたときには自動的に「no antacids for 2 hours」のコメントが入る。

シタラビンによる結膜炎予防には1日4回のプレドニゾロンの点眼が行われる。

新しいテトラサイクリンとしてtigecyclineが注目されているがテトラサイクリンのため静菌的。ラプトイシンは殺菌的。

トリアゾラムは健忘amnesiaが問題なため、最近では超短時間方睡眠導入剤としてゾルピデム、ゾピクロンが用いられることが多い。

プロフィール

平田純生
平田 純生
Hirata Sumio

趣味は嫁との旅行(都市よりも自然)、映画(泣けるドラマ)、マラソン 、サウナ、ギター
音楽鑑賞(ビートルズ、サイモンとガーファンクル、ジャンゴ・ラインハルト、風、かぐや姫、ナターシャセブン、沢田聖子)
プロ野球観戦(家族みんな広島カープ)。
それと腎臓と薬に夢中です(趣味だと思えば何も辛くなくなります)