3月19日(木)開催の、「腸腎連関~腎機能悪化・心血管合併症を防ぐために尿毒素の産生を抑える~」について以下のようなアンケートの回答をいただきました。原文のまますべてのアンケート内容を紹介させていただきます。
腸内細菌のバランスの乱れが実は色々な身体の不調に関連しているとは聞いていましたがこんなに色々な事が解明されているとは知りませんでした。A菌=がんによい、B菌=メンタル関係など分かりやすい使い方などか定まっていないですし、多分様々な要因によって効果が決まってくるようなので難しいですが、色々調べてみたいと思います。
腸内細菌と免疫の関係、特にアレルギーとの関係が大変面白いと感じました。毎回、分からないことばかりでいつも勉強になります。ありがとうございます。
日本薬物腎臓療法学会に参加した際に免疫と腸が関係していることを聞いてからミヤBMを服用しています(混合性結合組織病にて)。腸内細菌叢(microbiota)が薬物代謝や免疫賦活化など様々な作用を持つことが分かりました。高齢者のdo処方にてH2ブロッカーやPPIが長期に渡り処方されていたり、安易な抗生剤の使用には医師へ相談できるようにしたいと思います。本日も有難うございました。
とても勉強になりました。
わかりやすかった
3月12日(木)開催の、「透析患者の便秘と腸閉塞・腸管穿孔~腎不全ではなぜ腸内細菌叢が乱れるのか~」について以下のような質問をいただきましたので回答させていただきます。
Q.向精神薬によりQT延長を来すことがあるのは知っています
A.僕自身はMg剤でQT延長を抑制する予防効果があるかどうか知りませんでしたので、PubMed検索で調べたところ、以下の最新の著作(論文ではありません)に記載がありました。
Brian Cohagan; Dov Brandis: Torsade de Pointes. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2026 Jan-.によると
「低カリウム血症、低マグネシウム血症、および低カルシウム血症を是正することは、いずれもトルサード・ド・ポアンの発症予防に役立つ。薬剤によるQT延長を有する患者に対し、経口または静脈内投与のマグネシウムに予防的効果が示唆される研究は少数存在する。しかし、全体的な有益性は十分に確立されていない。」と記載されています。
トルサード・ド・ポアンの発作を止める第1選択薬として硫酸Mg静注が使われることは教科書にも書かれているくらいよく知られていますが、そのほかの論文も検索して深堀りしてみると、酸化マグネシウムなどの経口Mg剤をQT延長の予防目的での有効性のエビデンスは限定的なようです。
QT延長の原因になる電解質異常は低カリウム血症が最重要で、次いで低Mg(低Kと相乗的)、低Caも補正対象になります。特にQT延長薬使用中はKを4.5–5.0 mEq/L程度、Mgを正常上限に維持することが重要とされているようです(2017 AHA/ACC/HRS ガイドライン: Circulation 138, 2018 )。
また高Mg血症にするとQT延長は起こらないという考えは誤りのようで、逆に高Mg血症はQT延長と有意な関連したという報告が複数あり(PMID: 31221261、PMID: 30157775)、透析患者でもMg剤過量投与で報告されているようです(PMID: 12500237)。
僕も知りませんでしたので勉強になりました。まとめると「QT延長を起こさないためには低Mgにしない方がいいけど、低カリウムの補正のほうがより重要。高Mgは良くない」となると思います。
3月12日(木)開催の、「透析患者の便秘と腸閉塞・腸管穿孔~腎不全ではなぜ腸内細菌叢が乱れるのか~」について以下のようなアンケートの回答をいただきました。原文のまますべてのアンケート内容を紹介させていただきます。
便秘の指導の奥深さを感じました。
クレメジンや尿毒素について改めて考える機会になりました。QT延長とマグネシウム値についてはずっと疑問に思っていて対応について悩んでいたため質問できて良かったです。
腸内細菌叢の持つ酵素が有害物質を作り出して、さらにLeaky gut になると血中に有害物質が移行する話はとても面白かったです。また、便秘がLeaky gutを引き起こし、バクテリアルロケーション(BT)を引き起こす仕組みがよくわかりました。
大変勉強になりました。ありがとうございます。
便秘がCKDを悪化させることだけでなく心不全も悪化させることを知ることができ勉強になりました。途中から視聴したので後日復習します。
10年ほど前まで透析をしている病院に勤めていました。便秘でしんどい人や痒みで辛いと話されている患者さんと話す機会が多く、どうしてあげたら良かったかと思っていました。後日こちらの配信をみて復習します。ありがとうございました。
本日も平田先生の経験と新しい知見を勉強させていただきました。クレメジンの質問にもズバッと答えていただきスッキリしました。
腸内細菌のテーマを聞いた時からとても楽しみにしていました。イオン交換樹脂を服用の場合、透析日、腹痛、嘔吐が虚血性腸炎の原因になること、刺激性下剤連用による耐性機構、便秘症の薬の選択、便秘の副作用がある薬剤の使用など大変勉強になりました。もっとお話しが聞きたいです。本日も有難うございました。
「便秘はCKDになりやすい」は、あまり意識していなかったので、一つ考える道が開けた感じです。
いつも素晴らしい講義をありがとうございます。
便秘の分野は知識がなかったので大変勉強になりました
薬剤師が薬物療法で医療現場で役立つためのスキルが身につけられるとてもためになる講義でした
刺激性下剤の連用によって、腸が空っぽになり、無排便状態なのに、下剤を服薬して、出ないでないと下剤の量を増やしてしまうことがよくわかりました。 透析患者さんはほんとに排便が少なく、出ないためにいつも悩みの種となりますが、ラグノスゼリーは、プロバイオティクス効果もあることから、これからもうすこし勧めていきたいと思います
2026年4月開催の平田の薬剤師塾のお知らせです。
◆2026年4月9(木)開催予定の、第68回「平田の薬剤師塾」テーマは
「腎機能をしっかり見れる薬剤師を目指そう(初心者編)」です。
薬物の血中濃度は総クリアランスに依存する。つまり腎排泄性薬物を腎クリアランスが低下した患者に適切な原料を怠ると血中薬物濃度が上昇して有害反応を起こす。これは薬物投与設計の基本中の基本だ!
しかるにバラシクロビルによる意識障害・腎障害、ダビガトランによる出血、TS-1による骨髄抑制、カルボプラチンによる血小板減少、ピルシカイニドによる心停止、グリメピリド、グリベンクラミド、ナテグリニドによる重症低血糖、バンコマイシンによる腎障害から透析導入、これらの実際に発現した有害反応にはすべて「腎機能の見誤り」が大きく関わっている。 医師が十分カバーできない薬物動態の知識を薬剤師がカバーすることによって薬物の有効性と安全性を担保する必要があるのだが、その薬剤師が正確な腎機能を把握することができないなんてことは是が非でも避けたい。
基本に立ち返って正確な「腎機能評価」ができる薬剤師を目指してみない?
今回はラウンドアップ法について英文原著論文をまとめ、日腎薬学会で優秀演題賞を受賞した内海沙良先生の講演も聴けます。
お申し込みは こちら から
【申込期限:講演会開始直前まで】
【定員:300名】
お支払いが完了していれば、開始直前でもご視聴いただけます。また、受講者の方は講演終了後、数日後から1週間、オンデマンド配信にて繰り返しご聴講いただけます。あわせて、講演終了後に講演スライドをお送りいたします。
◆2026年4月16(木)開催予定の、第69回「平田の薬剤師塾」テーマは
「腎機能をしっかり見れる薬剤師を目指そう(中級者編)」です。
活動度の低い後期高齢女性で血清Cr値が低いためにeGFRが100mL/min以上に推算されることがよくあるよね。こんな時にはどうしてる?
じゃあ添付文書の腎機能が標準化(体表面積補正)eGFR(mL/min/1.73m2)になっていたら、それに従う?だけどこの腎機能は診断指標に使うものであって、体表面積が1.73m2だったらという仮の値なので、体重40kgの人でも120kgの人でも同じ薬用量になるよね?だから体表面積補正を外した個別eGFR(mL/min)を使うべきじゃない?
添付文書の腎機能別用量が記載されているときの腎機能がCCrだったら、CCrを使ってるよね。だけど治験のおこなわれた米国の血清Cr値は高めに測定されるので腎機能が低く見積もられるんだよ。ということは正確な測定法の日本では腎機能がいいと判断され、薬用量は体格の大きい米国人よりも大用量になるかも? こんなことは腎機能評価でふつうに起こること。それにどう対処しよう?
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【申込期限:講演会開始直前まで】
【定員:300名】
お支払いが完了していれば、開始直前でもご視聴いただけます。また、受講者の方は講演終了後、数日後から1週間、オンデマンド配信にて繰り返しご聴講いただけます。あわせて、講演終了後に講演スライドをお送りいたします。