8月21日(木)開催の 「学会発表・論文作成ゼミナール」について以下のようなアンケートの回答をいただきました。原文のまますべてのアンケート内容を紹介させていただきます。
ディスカッション型の講座だったので緊張しましたが、他の先生方のお話も聞けてとても有意義な時間となりました。ありがとうございます。 薬剤師塾を拝聴した翌日は仕事への「情熱」が上がります。 Caを低下させる薬剤との併用で高Caを防いでいるかもしれないなど、新たな視点をいただきました。
丁寧に質問を回答してくださり、励ましの言葉も嬉しく思いました。また、先生が苦慮したエピソードやモノマネから始めていいんだよというお話も大変参考になりました。
いろんな方々の質問に対しても先生の率直な意見を聞くことができて、それだけでもかなり勉強になりました。地域の特性もあり、坂手にとり、研究ができたらと考えます。平田先生の前向きな姿勢を見て、聞くことでも、自分の後押しにもなりました。
なかなか聞けない,研究をテーマにした勉強会,ためになりました。どのような形になるかわかりませんが,今日学んだことを形として出せるように行動を改めてみたいと思います。
平田先生と直接お話できるチャンスと思い参加し、たくさんの刺激をいただきました。司会進行もとてもスムーズでまたこのような機会があればよいなと思いました。ありがとうございました。
先生方のお話を聞き、先日学会発表した内容の論文を書いてみようかと思います
症例報告としてあげていいか悩んでいたので、話を聞いて答えて頂けてありがたかったです。 同様の症例報告をいくつか読んで、主治医の先生にも報告した上でがんばって投稿しようと思います。
最初に自己紹介や現在やっている実務、研究などを共有できるとさらに楽しかったのかなと思いました。
2025年9月18日開催の【第54回 平田の薬剤師塾】のお知らせです。今回は中級者編「NSAIDsの腎障害」です。
NSAIDsは利尿薬、RAS阻害薬とともにトリプルワーミーの1
さあどうしましょう、薬剤師として何ができるか、皆さんで考えて
◆9月18日(木)開催「NSAIDsの腎障害」【定員:300名】
お申し込みは こちら から
【申込期間:8月21日 22時00分 ~ 9月16日 23時59分】
※次回は、10月9日開催「これだけは知っておこう。慢性心不全の病態の基礎」(共催:日本心不全薬学共創機構)です!
2025年9月4日開催の平田の薬剤師塾のお知らせです。今回は初心者編「薬剤性腎障害を防ぐ!」です。
薬剤性腎障害のほとんどは若くて健康な方には起こりません。起こるのは既存の腎機能低下患者、つまりCKD患者と高齢者です
今回は基礎編ですから、腎臓がどんなことをやっているのか、どん
なお、これまで「平田の薬剤師塾」は無料でしたが、今回より1回
大変、申し訳ありませんが、ご了承のうえ、ご参加いただけると幸
◆9月4日(木)開催「薬剤性腎障害を防ぐ!」【定員:300名】
お申し込みは こちら から
【申込期間:8月21日 22時00分 ~ 9月2日 23時59分】
※次回は、9月18日開催の中級者編「NSAIDsの腎障害」です!
7月24日(木)に開催されたアスヤクLIFE研修「腎機能をしっかり見れる薬剤師を目指そう」の講演後にいただいた質問に回答いたします。遅くなって申し訳ありません。
Q.ロキソニンで腎機能低下になった患者さんがいます。やはり今後はカロナールが安心でしょうか
A.ロキソニンⓇを含めNSAIDsはすべて、急性腎障害の原因になるため腎機能の低下した患者さん(CKD)や高齢者に投与することは推奨されていません。代替薬としてはカロナールⓇ(アセトアミノフェン)を使うことが推奨されています。痛みの種類によってはサインバルタ、トラマドールも急性腎障害を起こさないので使ってもよいと思います。
Q.以前、先生の質問でセレコキシブは腎に障らないという話だったと思うのですが、実際はいかがでしょうか?
A.アセトアミノフェンは他の鎮痛薬との合剤として長期連用すると、非常にまれですが腎乳頭壊死を起こし慢性腎不全が起こり透析導入になることがありますが、急性腎障害を起こしません。痛風発作などで「アセトアミノフェンは抗炎症作用を持たないのでNSAIDsでないと困る」と言われた場合には、ロキソニンⓇに比し胃障害が少ない、消化管出血リスクが低い、他のNSAIDsと比較して腎障害が少ない、心血管合併症を起こしにくい薬としてセレコキシブが選択肢になると思います。CKD診療ガイドライン2023で「セレコキシブは特によくない」というような表現がされていますが、そのようなエビデンスもなく、この記載自体が間違っています。
Q.ST合剤投与時の血清クレアチニン上昇はどのように腎機能評価すれば良いでしょうか
A.ST合剤のうち、トリメトプリムが投与時の血清クレアチニン上昇は尿細管上皮細胞のトランスポーターを阻害し、血清クレアチニン 値を約20%程度上昇させることが知られています。クレアチニンの排泄が阻害されているため、血清クレアチニン値が見かけ上、上昇するだけで、本当に腎機能(GFR)が悪化しているわけではありませんので、ST合剤投与前の腎機能で腎機能を評価すればよいと考えられます。
Q.トリプルワーミー回避のためにARNIはよいのでしょうか?
A.ARNIにはNa利尿作用がありますので、脱水をきたしやすいはずなのですが、あまり脱水が深刻な問題になったという話は聞いていません。またARNIにはARBのバルサルタンが入っているにもかかわらず、腎障害もあまり聞きませんし、高カリウム血症も起こさないようです。このへんはSGLT2阻害薬と同様、よくわかっていないといってよいでしょう。
Q.CHDFの場合のバンコマイシンの投与計算はHDとは異なりますか
A.CHDFのクリアランス>通常のHDのクリアランスです。すなわちバンコマイシンはHDよりもCHDFのほうがよく抜けます。ただし患者さんの腎機能がどれくらいかによりますので、無尿の患者さんで腎機能が完全に廃絶しているとすれば、日本の通常用量20L/日(=13.9mL/min)の補液・透析液を用いたCHDFの腎機能は13.9mL/minの患者さんの投与量と同じと考えます。HDのクリアランスはバンコマイシンの分子量が大きいので10mL/min以下だと思いますので用量もCHDFよりも少なくすべきです。
Q.体格が小さい場合、腎臓も体格並みの腎機能で十分機能は保てるような説明の方法をされたように思えますが、ネフロンの数とは関係がなく、一つのネフロンが通常のネフロンより、強力に力を発揮すると考えていいのでしょうか?
A.体格の小さい方は、個別eGFR(mL/min)は小さいですが、すべての生理機能が小さくても体格の小さな方には十分なのです。小柄な人のネフロン数は減っていないと思います。1個のネフロンの大きさが小さいだけだと思います。したがって1個当たりのネフロンが強力に力を発揮している(無理をしている)わけではありません。
例えば母親が腎不全になった娘さんに腎臓を1個あげて腎移植手術がされた場合、母親のネフロン数は半分以下になるはずですが、実際にはeGFRは60mL/min/1.73m2以上になっていることが多いです。同様にネフロン数が10%に減ったとしても1つ当たりのネフロンに負荷がかかり(糸球体過剰ろ過が起こり)、eGFRは20~30mL/min/1.73m2になっていると思いますが、このようなネフロンへの過剰な負担が、より腎機能を悪化するため、RAS阻害薬やSGLT2阻害薬などの腎保護薬を併用する必要はあると思います。
ネフロン数は教科書的には片方の腎臓に100万個ずつと言われていましたが、欧米白人の約90万個に比し日本人は約64万個と少ないという報告が2017年に報告されました。
Kanzaki G, Puelles VG, Cullen-McEwen LA, et al. : New insights on glomerular hyperfiltration : a Japanese autopsy study. JCI Insight 2017; (2 19): e94334.