9月19日(木)に株式会社EPファーマラインによる第36回薬剤師アカデミーで「どんな薬かをイメージしてみよう!学び直し 薬物動態学」というテーマで90分の講演をさせていただきました。
おかげさまで4000人近くの方が視聴されましたが、当日はネット環境が不調によりマイクの不調、マウスが動かないなどのトラブルがあり、精神的に葛藤があって、決して良い内容とは思わなかったのですが、聞き直してみるとEPファーマラインの担当の方の編集によって、わかりまとめていただいたように思います。おかげさまで多くの方から、高評価をいただきました。
この講演前に多くの事前質問をいただきました。今回は、その事前質問にお答えさせていただきます。
平田純生
1. 薬物動態学の学び直しとしてお勧めの書籍があれば教えてください。
4 .服薬フォローをするタイミングは定常状態がベストですか?
5. 薬局薬剤師として実践的な薬物動態の考え方を学んでスタッフ同士で共有して行きたいと思います。導入しやすい学びのツールなどはありますでしょうか?
6 .色々な薬物動態の考え方があると思われますがその知識に関して「患者からどんな訴えがあった時」「お薬の作用などに関してどんなことを確認したい時」といった視点で各種薬物動態の考え方を教えていただけないでしょうか?実際の現場での活用方法を具体的に教えてほしいです。
8 .薬物動態の基礎を学ぶのにお勧めの書籍を伺いたいです。抗生剤の供給が非常に不安定です(サワシリンやケフラールが入りにくい)。そんな中での、抗生剤の選び方や使い方をご教示ください。
9. RAS阻害薬などによるinitial dipに合わせて腎排泄薬剤は投与量を調節した方が良いでしょうか。
10. 腎機能低下時の薬の投与量決定に使用されるGiusti-Hayton法で計算式に入れる値の決め方について質問です。健常者Ccrは100か120か?尿中未変化体排泄率に幅がある場合は高い値で?より安全性を重視した値で計算するのがよいかお考えを伺いたいです。
11 .インタビューフォームなどに計算式で使う数値、単位がない場合は何を参考に計算すればよいか教えて下さい。
12 .プラリアでカルシウム値が下がりすぎる患者さんへの対処方法を教えてください
13 .凄く初歩的な内容なのですが、患者さんからどれくらいで薬が効いてくるのかとよく質問を受けます。添付文書内だと、Cmax時間やTmaxを参考にお答えしているのですが、問題ないでしょうか。また、OTCにおいては医療用医薬品のデータを参考にすればよいでしょうか。
14 .薬物動態の評価に必要なのデータが添付文書やIFに載っていない場合、どこから情報を入手しますか?Pubmedなどを活用して論文を検索するのが効率的でしょうか?
15 .薬物動態学を薬歴に結びつけることが出来れば、より深い分析となると思います。取り入れやすいものなどあれば教えていただきたいです。
16 .帯状疱疹で、クレアチニンクリアランス35程度の場合、ファムビル(250)2錠/分1となるが、分2では駄目なのでしょうか?
17 .脱水がある場合の薬物動態は、脱水がない場合と比べてどのようになるのでしょうか?(日赤名古屋第二病院の、研修医誤診と見出しをつけられた件で、鎮静剤セレネース注が通常量の半量を二回投与された状況の血行動態の考え方が知りたいです)
18 .定常状態について、何となくわかっているつもりでおりましたが、いざ説明をしようとすると途端に自信がなくなります。実務実習生や患者さんにわかりやすく説明するにはどのようにお話したら良いか教えてください。
19.降圧薬、利尿薬、スタチンなどの薬物動態と薬効は相関しますか?
20.利尿薬の利尿作用は持続しないのですか?
日腎薬札幌大会に参加の先生方、お疲れさまでした。とっても素敵で勉強になる大会でした。そしてランチョンの弁当も
さて、日腎薬恒例の早朝ランニングは9月8日(日曜日)の朝6時
<写真:イチョウ並木を走る>
こんな大学でキャンパスライフって羨ましい限りです。9月初めの早朝の札幌でのランニングは半袖、半パンでちょうどよ
皆さん、来年は一緒に走ってみませんか?場所は皇居かな????
<写真:クラーク博士像の前で>
皆さん、来年は一緒に走ってみませんか?場所は皇居かな????
第39回の「基礎から学ぶ薬剤師塾」は2024年9月27日(金)18時半から(20時までの予定)です。登録していただいた方のみ視聴できます。ライブのみで再放送はありませんが、質問をお受けすることができます。医療関係者であればだれでも、無料で毎回視聴できます。
今回は薬剤師がレベルアップするために必須の「薬剤師がレベルアップするために知っておきたい情報の検索方法と学習法」です。インターネットの普及によって世の中には情報があふれています。皆さんはよくわからない医学・薬学の情報についてGoogle検索だけに頼っていませんか?一歩上を目指してPubMed, 医中誌, UpToDate, DeepLなどをうまく活用してリアルな情報をキャッチしてみませんか?医学英語, 専門外の病態の理解, 医学図書や学会入会などによって得られる情報の上手な生かし方についても考えてみましょう。
参加を希望される方は 申し込みフォーム に記入のうえ、9月22日までに送信してください。
薬剤師塾となっていますが、医師・看護師など医療従事者であれば参加可能です。
2024年9月~2025年3月 基礎から学ぶ薬剤師塾 予定表
回数 | タイトル | 日程 |
39 | 薬剤師がレベルアップするために知っておきたい情報の検索方法と学習法~PubMed, 医中誌、UpToDate, DeepL, 医学英語, 統計ソフトの使いこなしかた~ | 2024.09.27 |
40 | 検査値・臨床データから病態をどう解釈し、服薬指導にどう生かす?~生活習慣病編~ | 2024.10.18 |
41 | CKD, 透析患者の病態と腸内細菌叢の変化~腎機能悪化、心血管病変発症のカギは腸内細菌が握っている~ | 2024.11.15 |
42 | SGLT2阻害薬について深掘りしてみよう~腎機能低下抑制作用とAKI防止作用の謎~ | 2024.12.20 |
43 | 慢性心不全とその治療薬~これからはFantastic Fourの時代~ | 2025.01.17 |
44 | 透析患者の便秘は「たかが便秘」ではない深刻な合併症 | 2025.02.21 |
45 | 腎機能悪化を防ぐこれからのtriple therapy~SGLT2阻害薬、RASi or ARNI、MRAの適正使用について考える~ | 2025.03.14 |
【日時】2024年9月8日(日曜日)朝6時~
【場所】札幌駅近く
『ヨドバシカメラマルチメ
北海道大学構内を走り、道庁赤レンガで7時までに解散します。
参加自由、予約も必要ありません。みんなでゆっくり走ります。
不安な方は平田(TEL: 080-3036-2166)まで!
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