2026年7月16日(木)開催の平田の薬剤師塾のお知らせです。
◆第76回「平田の薬剤師塾」中級者コースのテーマは
「抗菌薬適正使用の理論と実践 実践編」です。
高齢化に伴い、栄養状態不良・免疫能低下によって感染症罹患率が上昇した腎機能不良患者に遭遇する場面は多い。透析時を含むCKD病患者や高齢者への抗菌化学療法の考え方、また殺菌性抗菌薬のほとんどが腎排泄性であるため、腎機能低下患者に対する抗菌薬の考え方(特にTDMが必要な薬剤について)など、薬剤師に必要な知識や臨床現場で活用できるような抗菌療法の考え方について学びましょう。
腎機能は加齢とともに低下ししかも加齢とともに筋肉量も減少し、85 歳以上では50%以上がサルコペニアになる。そしてまさにこのような患者こそが免疫能が低下して、容易に感染症に罹患する。しかし骨格筋由来の血清クレアチニン(Cr)値は腎機能が低下しても、高齢者では上昇しにくい。特に長期臥床高齢者では血清Cr 値が低いため未補正eGFR が200 ~300 mL/min/1 .73 m2 の高値に推算されることがあり、バンコマイシンなどの腎排泄性抗菌薬の過量投与が問題となる。
ICU 患者は臥床患者なので短期間に筋肉量は減少するものの、全身熱傷などの若年者では過大腎クリアランス(ARC: augmented renal clearance)の症例もいる。前者では筋肉量が少ないから血清Cr 値が低くなることによる腎排泄性抗菌薬の過量投与、後者では腎機能が高いから血清Cr 値が低くなることによる腎排泄性抗菌薬の過小投与が問題になる。つまり同じ血清Cr 低値といっても対処法は真逆になる。バンコマイシン、テイコプラニン、アミノグリコシド系抗菌薬などのTDM 対照薬も含め、殺菌性の腎排泄性抗菌薬はなぜか腎排泄性のものがほとんどなのだ。さらにICU 患者の腎機能は変動しやすいこと、持続的血液透析濾過CHDF(continuous hemodiafiltration)患者では通常の血液透析よりもクリアランスがやや高いこと、尿量のある患者では残腎機能をCHDF クリアランスに加えて評価する必要があることも頭に入れておこう。
お申し込みは こちら から
【申込期限:講演会開始直前まで】
【定員:300名】
お支払いが完了していれば、開始直前でもご視聴いただけます。また、受講者の方は講演終了後、数日後から1週間、オンデマンド配信にて繰り返しご聴講いただけます。あわせて、講演終了後に講演スライドをお送りいたします。