昨日のオレゴン日記は長く書きすぎたため、8時半過ぎに学校を出た。でもバスがない。この時間帯は40分待たないとバスが来ない。アメリカの夜は安全なポートランドでも危険で1人歩きしないように言われたが、ジョギングをしている2人組もいたので、心配はしない。ダウンタウンで降りるはずがまた見逃し、迷子になる。乞食によく声をかけられるが、これは無視する。ポートランドの一般人は優しい。バスを待っている人が停溜所を3つ分くらい一緒に歩いてくれてようやくMAXにのって帰宅。帰りがけに寄ったセブンイレブンでビールとアイスクリームを買ったが、ビールは350mLなんてない。ほとんどが500から1000mL以上だ。バドワイザーの価格は発泡酒並みの安さなので500mLを6本買った。9時過ぎにホテルに着くとホテルから部屋を代わるように言われたので荷物をまとめる。おかげで外に食べに行くことができない。ファミレスのデニーズも閉まっており、仕方なく朝食でくすねたパンとドーナツ、リンゴ、それとインスタント味噌汁ですませ、オレゴンで初めてのビールを飲んで寝た。4時半に目が覚めたが、来週からはOncologyで、朝7時にくるように言われたので、来週からは5時に起きて朝食抜きで行かなくちゃ行けない(ホテルの朝食は6時半から)。
今日の講義は医師による心疾患検査についてと、薬物動態。学生がこれだけよく知っているのはなぜかと思って聞いてみたら山ほど本を買わされて、前もってみんな予習してくるんだって。実習時間は毎日じゃないから日本よりは大学内でのゆとりはあるみたい。人によって3回生もいたり、4回生もいたり。たぶん飛び級のためだろう。Pharm.Dを取得するのには8年かかるそうだ。今まで、僕は6年だと思ってた。これじゃ日本の薬剤師のレベルが違うのは当たり前かもしれない。
午後はAliのところに行きレジデントの学生の発表(リチウムの腎毒性と甲状腺機能低下症と亢進症について)そのあとAliによる糖尿病性腎症についての講義。これは得意中の得意だから、英語はうまくないけど中心になって答えることができた。これについては本当は僕のほうがよく知っているけれど、あまり話しすぎて嫌われるといけないので我慢した。服薬指導の後、錠剤を粉にするピルクラッシャー、Med Box(4×7の分割箱)、錠剤を半分に分割する器械などのお土産をAliからもらった。
コンピュータにアクセスできるようにパスワードをもらったがアクセスできない。事務はもう帰っているし、また明日の朝、聞いてみることにする。
今日習ったこと:10/5
Cytomegalovirus (CMV)の抗体陽性率は日本人では100%。
LiはNaと共輸送により神経細胞や筋肉細胞に入る。
9人中7人がリチウムを中止しても腎障害が進行した。尿細管間質障害だけでなく糸球体障害も起こる。
2型でも1型でもHD導入率は同じ。
2型糖尿病の90%が網膜症になる。網膜症は細血管障害の中で最も最初に起こる。
糖尿病性腎症では腎機能がCCrで10mL/min/年(1mL/min/月)低下する。
糖尿病性腎症では尿中マイクロアルブミンが300~500mg、蛋白が3~3.5g/日出る。
eMedicine×薬物×腎毒性で腎障害の発症頻度がわかる。
eMedicineに病名を入れるとその特徴がわかる。病気の原因、人種差、死亡率、発祥暦、病態がわかる。