ひとり光る。みんな光る。何もかも光る(陶芸家 河井寛次郎)

 という言葉を知っていますか?」の意味は、「誰かひとり(この時はエースの前田健太氏)がコツコツ努力して光を放つようになれば、その姿を見てみんなが光りだす。さらに、みんなでそれを続けていると、何もかもが光りだす」と説明し、達川氏は「今の広島投手陣がまさにこの状態でしょう」と言ったそうです。いい職場や学会など様々な場面で、足を引っ張りあうのではなく、協力して頑張るとよりよい環境の社会が実現できるのではないでしょうか。

僕は国際主義者。今起こっているナショナリズムの台頭には耐えられない。壁を作るんじゃなく橋を作りたい。アメリカで起こっていることは残念だ。これは一過性のことと信じて世の中が1つにならなくては。(ロックバンド・クイーン ブライアン・メイ)

 ブライアン・メイと言えば、映画ボヘミアン・ラプソディで再び脚光を浴びた英国のロックバンド・クイーンのギタリストです。国際社会の軋轢を言ったものでしょうが、国家間の問題だけではなく、保険薬局薬剤師と病院薬剤師、薬剤師会と病院薬剤師会、医師会と薬剤師会、薬剤師と医師、薬剤師と患者さん、薬剤師と看護師、基礎系と臨床系、教師と学生などいろんな軋轢があると思っています。壁を作っておけば楽かもしれませんが、これからは橋を作ってよりよい関係を築いていければなと思っています。もう少し話し合う時間が欲しいのですが、話し合えない人もいる。むつかしい問題ですが、アドラー心理学を分かりやすく解説した名著「嫌われる勇気―自己啓発の源流『アドラー」の教え』を読むと「人の悩みは100%、対人関係の悩み」という言葉には非常に共感しました。

最後に5つの名言です。
・優れた者ほど、間違いは多い。それだけ新しいことを試みるからである。
・失敗者が何をして失敗したかよりも、成功者が何をして成功したかを学びなさい。
・サラリーマンに限らず、社会生活において成功するには、その道でエキスパートになる事だ。ある一つの事について、どうしてもその人でなければならないという人間になることだ。
・人生に勝利するには、何より勝つ心がけが必要である。人が八時間働くなら、十五時間働く気概、人がうまいものを食べているときには、自分はうまいものを食べないだけの度胸がなければいけない。
・下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。

 これらの言葉は現・阪急阪神東宝グループの阪急電鉄の創業者の小林一三氏(松岡修造氏の祖父でもあります)の名言集です。僕も今は高齢者になってしまいました。若い人には頑張ってもらいたいので、学会や研究会では頑張っている若い人たちには小さなチャンスを与えたいと思っています。例えば10分間のミニレクチャー、そしてその中に光るものがあるなら30分の講演をしてもらいます。それが及第点なら全国区のシンポジウムで話してもらいます。それが素晴らしければ論文を書いてもらい、それらをことごとく素晴らしいパフォーマンスを見せれば、1人前と認めようと思っています。幸いにして、腎臓病薬物療法学会には一人前に育った薬剤師が多くいます。


プロフィール

平田純生
平田 純生
Hirata Sumio

趣味は嫁との旅行(都市よりも自然)、映画(泣けるドラマ)、マラソン 、サウナ、ギター
音楽鑑賞(ビートルズ、サイモンとガーファンクル、ジャンゴ・ラインハルト、風、かぐや姫、ナターシャセブン、沢田聖子)
プロ野球観戦(家族みんな広島カープ)。
それと腎臓と薬に夢中です(趣味だと思えば何も辛くなくなります)

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