9月4日(木)開催の 初心者コース「薬剤性腎障害を防ぐ!」について以下のような質問をいただきましたので回答させていただきます。
Q.トリプルワーミーに気づいたらNSAIDsからカロナールに変更していましたが、カロナールでは疼痛コントロールが難しくなる印象を受けました。湿布以外となると、トアラセット(トラムセット)などが妥当でしょうか?
A.アセトアミノフェンを1回400~500mgを投与して効かないという医師が多いようですが、これらの用量は解熱剤としては有効であっても、鎮痛作用を示す5µg/mL以上の濃度に保つことが困難です。だからまずは通常の体型の方であれば、鎮痛作用を示す有効用量である1回750mgを1日3回またはる1回600mgを1日4回、あるいは頓服で1回1000mgの投与をお願いしましょう。それでも効かないときにはトラマドールを追加、あるいはトラムセットを試してみてはいかがでしょう?9月18日の薬剤師塾ではこれらのことについてお話しします。
Q.eCCrの計算です。肥満患者では補正体重で補正したeCCrを計算することが推奨されていますが、BMIが25以上の場合に補正体重で補正するのか、30以上で補正体重で補正するのか、実際に腎臓専門の先生方は、どのような基準で補正をしているのでしょうか?(もちろん、筋肉量やADLなどもアセスメントするのでしょうが) 宜しくお願い致します。
A.特に定まっていないと思いますが、私の場合はBMIが25以上の肥満患者の場合に以下に示す補正体重で補正するようにしています。
補正体重(kg)= 理想体重+[0.4×(実測体重-理想体重)]
Q.腎機能はそこまで悪くないんですが、頸椎がずれてるっていうことで、痛みでロキソニンをずっと毎日飲んでる方がいます。今は心配だなと思うことしかできてないんですが、腎機能は悪くなければ痛み止めを継続して使ってもいいものでしょうか?
A.患者さんの年齢と腎機能、併用薬によります。患者さんが若くて腎機能や胃障害や易出血性などの問題がなくて、RAS阻害薬や利尿薬、活性型ビタミンDが投与されていなければ、NSAIDsの投与はあまり問題にならないと思います。