12月11日(木)開催の、「Triple whammyを防げ!」について以下のような質問をいただきましたので回答させていただきます。
Q.ARB +利尿剤 +ロコアテープの質問の回答ありがとうございました。
A.一度、可能であれば主治医とディスカッションすることをお勧めします。僕自身は脆弱な高齢者にトリプルワーミーは投与すべきではないと思っていますが、この患者さんに対しては十分量のアセトアミノフェンの投与というのが試されていないと思いますので、十分な理論武装をして、それを提案するのが1つの選択肢だと思います。
それと全身吸収性のロコアテープやジクトルテープで消化器障害の報告は複数ありますが、急性腎障害は起こったとしても間質性腎炎、つまりアレルギー性の腎障害の報告だけだと思いますので、全身吸収性NSAIDsは今までに報告されていないから安全なのか、実際には起こっているが報告されていないだけ(NSAIDsによる腎障害は当たり前なので報告してないだけというのも大いに考えられます)なのかが不明です。患者さんの希望がロコアテープであれば、こまめな飲水指導をして、主治医には定期的なクレアチニン値の測定を依頼して注意深く観察しながらロコアテープを投与するというのもありだと思います。
Q.今回、ブログ平田の薬剤師塾からNSAIDsによる腎障害の部分を事前に拝見させて頂いたことで、より理解が深まったと感じております。次回講演に向けて、事前に予習出来るような良いアドバイスがあればご教授いただければ幸いです。
A.「予習」、素晴らしいですねしいですね。わくわくしながら講演を聞けていいと思います。できれば鋭い突っ込み、つまり講演後の質問もよろしくお願いしたいところです。
事前に予習出する内容は次回の講演タイトルによって変わってくると思います。例えば次回の平田塾はバラシクロビルについてですから、ウェブで様々な帯状疱疹治療に関する情報を仕入れておけば理解量は格段にアップすると思います。
たとえば次回タイトルが「腎機能の評価方法」であれば僕の書いた総論(日腎薬のHPのCKD関連情報から「総説:患者腎機能の正確な評価の理論と実際. 平田純生, 他, 日腎薬誌 2016」が読めますし、平田の薬剤師塾にも『腎機能評価の10の鉄則』や『腎臓病教室 ~検査値と腎機能~』が載っています。でも同じ内容の平田の講演を聞くよりも他の方の意見を取り入れたほうがよいかもしれません。その場合にはCKD診療ガイドライン2023やじほうの「腎薬ドリル」には僕以外の著者が、異なった視点で腎機能評価について記載していますので、そちらを参考にした方がよいかもしれません。勉強方法は個人個人によって合う、合わないがありますので、自分に合った方法を取り入れればいいと思います。