5月14日(木)開催の、「必要とされる薬剤師はここが違う~初めての学会発表から、論文作成~」について以下のような質問をいただきましたので回答させていただきます。
Q.8年前臨床が楽しくて、学会発表を年に1回行っていました。腎薬に論文投稿しました、何度もやり直しましたがリジェクト数回。論文に長ける教授経験のある医師に手伝ってもらっての結果でした。その後まったく臨床に興味がなくなり、現在何に疑問も抱かずに7年過ごし危機感を感じています。患者さんの役に立つ薬剤師になりたい。何から始めたらいいでしょうか
A.なんでもいいですから、「薬剤師として心ときめく」ってことはないですか?
例えば、病棟に行って患者さんと話しているうちに、「この人のために何とかしてあげたい」と思ったこと、医師がよく分かっていない薬物動態などの得意な情報を駆使して、薬剤師として問題を一気に解決できたような「達成感」を経験したこと、学会や講演会で「これだ」と思うような刺激を感じたこと、患者さんに説明したあと、「あんたの説明が一番よく分かった」と言ってくれたこと、このような「薬剤師として心ときめく」ことを探してみてください。そしてそれに向かって一生懸命頑張ってみませんか?
Q.人間薬剤師の強み、人間薬剤師にしかできないこと、どのような能力、技術を身につければA Iに取って代わられない薬剤師になれるでしょうか。
A.AIは瞬時にデータを解析することができますが、患者さんとの心のこもったコミュニケーション能力は人ならではのものです(AIの表面上の思いやりは見せますが)。AIの示したデータを最終的に判断するのは薬剤師である人間ですし、患者さんの心の中をうかがい知ることができるのも薬剤師である人間だと思います。
様々な患者さんと接してきた薬剤師としての経験値はAIに取って代われないものだと思っています。今後、AIによって消えてゆく医療職もありますが、調剤しかできない薬剤師でなければ、薬剤師は生き残る職種だと思います