2026年11月19日(木)開催の平田の薬剤師塾のお知らせです。
◆第85回「平田の薬剤師塾」平田の薬物治療学・降圧薬を極める(2)
~高血圧が脳卒中、心不全、腎不全の原因になっている~(中級者編)
高血圧によって起こる合併症の種類によって推奨される降圧薬の種類が大きく異なる。虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞後)ではβ遮断薬が第一選択。左室肥大・心肥大、心不全・無症候性左室機能不全ではACE阻害薬が推奨されている。糖尿病合併高血圧ではACE阻害薬やARBのエビデンスが高いとに思われがちだが、アルブミン尿(-)でのエビデンスは全くないのだ。ALLHAT試験によってチアジド系利尿薬・Ca拮抗薬・RAS阻害薬の間で心筋梗塞・冠動脈死の一次転帰に有意差はないとされる。
頸動脈内膜中膜肥厚(動脈硬化の初期指標):Ca拮抗薬がより強い内膜中膜厚の減少を示した。
尿中アルブミン排泄増加(腎障害初期):ACE阻害薬が有意に改善するが、前述のようにアルブミン尿(-)でのエビデンスはない。
高血圧治療ガイドライン2025より第1選択肢は従来のCa拮抗薬、RAS阻害薬、利尿薬とともに心不全に使われているβ遮断薬のビソプロロール、カルベジロールが加わった。またその次の選択肢としてARNI(アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬のサクビトリル・バルサルタン)、MRA(ミネラロコルチコイド受容体拮抗薬)が降圧薬として選択可能になった。これらを各症例の病態に応じて適切に使いこなし有効かつ安全な薬物療法を提供できる薬剤師を目指そう。
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【定員:300名】
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