第11回 基礎から学ぶ薬剤師塾 2022年3月1日(火)18時~20時まで の申し込みを始めます。今回のテーマは「腎臓が何をやっているか ~糸球体編 ようこそこの複雑で精密な世界へ ~」です。そして次回の4月5日(予定)は続編の「~尿細管編~」の予定です。
腎不全患者はたんぱく制限、水分制限・食塩制限、カリウム制限、リン制限などを怠ると、それぞれ、尿毒症、溢水・浮腫、高カリウム血症・不整脈・突然死、腎性骨症・血管石灰化などの致命的な合併症が起こりますが、腎臓が正常である限り、これらの症状は全く現れません。その理由は腎臓が非常に狭い範囲内で血清電解質濃度、血清pH、体液量などの恒常性を保っているからなのです。2つ合わせて500-600gのこの小さな臓器が、どうやってこんなにすごいことをやり遂げられるのでしょうか?
腎臓は血液を無選択に150L/日も濾過しているのに、尿中にはアルブミンもアミノ酸もブドウ糖も健康な腎臓は全く排泄しないのはなぜ?そして細胞外液のカチオンの主役はナトリウムなのに細胞内のカチオンの主役がカリウムなのはなぜ?腎臓が異常をきたすと老廃物がたまるだけではなく、貧血が起こり、骨がもろくなり、血圧も高くなるのはなぜ?これらの深遠な謎を解き生かすには、腎臓のどの部分が何をやっているか、つまり解剖とその機能を知ることが意外と近道になります。CKDの病態が理解でき、薬物投与設計の基本が理解でき、薬剤性腎障害のメカニズムなどが「な~るほど!」と理解できるようになることでしょう。
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薬剤師塾への参加者はどなたでも構いませんが、ぜひ学会発表を目指している方に参加していただきたいと思います。そしてその先には原著論文を書き、海外の学会で発表し、英語論文をまとめて博士号を取るんだというような大きな夢を持つ人になっていただきたいと思います。300名まで参加可能ですが、最近の登録者数は200名を超えていますので、早めに登録してください。