2025年9月2日 X投稿
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 日本腎臓学会編「CKD診療ガイド2024」は実に分かりやすくていい本だよね。だけど、見つけちゃった。「十分な鎮痛効果を得るために、アセトアミノフェンは1回投与量は400mgを目安に適宜増減する。アセトアミノフェンの最大投与量は4g/日であるが、鎮痛効果が得られれば、できるだけ少ない量で投与する」ってどーゆーことなんだよ。400mg/回は解熱用量だよ。こんな低用量を提示すると整形外科医から「腎臓学会の言うとおりに処方したのにやっぱりアセトアミノフェンは効かなかった。」って言われちゃうよ。ほんでもって脆弱な高齢者にNSAIDsの漫然投与が始まり、ある患者は消化管出血、ある患者はやらなくてもいい透析導入、あるいは腎機能悪化による入院が増えるんだよ。

 

 

 じゃあアセトアミノフェンの鎮痛効果を狙った適正投与量はどれくらいなのだろう?アセトアミノフェン500mgを空腹時単回投与しても鎮痛作用を表す血中濃度5µg/mL以上になるのは1時間程度に過ぎない。これが食後服用だったらTmaxが延長しCmaxが低下するので、ほぼ鎮痛効果は期待できないから1回400mgって全然ダメじゃん。1回1000mgの単回投与では十分効果はあるが(図2)、1日4000mg/日は体格が小さな日本人ではAST, ALTの上昇が危惧される(必ずしも肝障害を起こすわけではない)。論文上では、600mg×4/日でロキソニン3錠/日に劣らない、または750mg×3回/日が適切とされている。

 

 

 

 「アセトアミノフェンの有効濃度ってどこに載ってるの?」これはこのブログ「平田の薬剤師塾」の「TDM対象薬一覧表」に載ってるから参考にしてね。

 

 

プロフィール

平田純生
平田 純生
Hirata Sumio

趣味は嫁との旅行(都市よりも自然)、映画(泣けるドラマ)、マラソン 、サウナ、ギター
音楽鑑賞(ビートルズ、サイモンとガーファンクル、ジャンゴ・ラインハルト、風、かぐや姫、ナターシャセブン、沢田聖子)
プロ野球観戦(家族みんな広島カープ)。
それと腎臓と薬に夢中です(趣味だと思えば何も辛くなくなります)

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