皆さん、病気と薬の関係に興味を持っていますか?僕は患者さんと話をしていて、薬が効いて患者さんの病態が目覚ましく良くなった時や、逆に副作用によって、病態が悪くなり、それを中止することによってまた回復するようなことを何度も見てきました。そのたびごとに「なんでだろう?」という疑問を持ち、その疑問を解き明かすために自分から薬と病態について深く勉強しようと思うようになれたのです。そうです。薬が効いた理由、副作用を起こした理由について突き詰めて考えることに夢中になりました。そして薬剤師という仕事に目覚め、この仕事を大好きになりました。でも僕が患者さんと薬について深く話ができる病棟活動ができるようになったのは、僕の所属している病院が92床の小さな病院だったため、他の薬剤師に比べて6年から8年遅れた、僕が40歳の時でした。40歳にしてようやく、本来の薬剤師の仕事に夢中になって取り組み、学会発表、論文を書いて、徐々に薬剤師という仕事に誇りを持てるようになりました。

 その後、熊本大学で教職の仕事に就きましたが、授業や学生の研究指導だけでなく、学会の理事長もやり、依頼原稿や依頼講演をこなしながら、毎週、薬剤師塾を続けましたので超多忙でしたね。2020年に定年退職しI&H株式会社に拾ってもらいましたが、まさかのコロナパンデミック。オンラインで薬剤師塾を開始できるようになったのは1年後でした。2025年4月からは本社の大会議室で平田塾(ライブ)の毎月開催を計画していたのに、M&Aと70歳での定年退職。でも恨んでません。目を見開かせてくれたと感謝しています。

 これまではI&H株式会社(阪神調剤)のスタッフに助けていただきながら薬剤師塾を運営していましたが、これからは自分から運営をするんだ。だから以前より能動的になって、さらに病気と薬の関係に興味を持ち始めました。今、僕はあの40歳の頃の僕とおなじように夢中になってます。だって僕はまだまだ知らないことが多すぎるから。僕自身、これからいつまで生きられるかわからないけれど、その間にできること、やりたいことは、自分自身の能力をさらに上げて、本気で「力のある薬剤師」を育ててみたいということです。

 僕自身はいろんな学会や研究会、勉強会に参加し、本や記事を読むことで、様々な先生方からどれだけ刺激を受け、トキメキを感じたことでしょう。その刺激に反応して、病気と薬について深く知りたくなりました。だから同じように薬剤師塾で「力のある薬剤師」を育てたい、40歳までの悪夢のような計数調剤だけの薬剤師生活と違って、患者さんと薬について真摯に向き合えるようになろうと思う薬剤師を増やしたいと思ってます。皆様、薬剤師塾で僕たちと一緒に「力のある薬剤師」を目指してみませんか?

平田の細かな略歴は本ブログのこちら「略歴」「ゆるめの略歴」を参照してください。

 

プロフィール

平田純生
平田 純生
Hirata Sumio

趣味は嫁との旅行(都市よりも自然)、映画(泣けるドラマ)、マラソン 、サウナ、ギター
音楽鑑賞(ビートルズ、サイモンとガーファンクル、ジャンゴ・ラインハルト、風、かぐや姫、ナターシャセブン、沢田聖子)
プロ野球観戦(家族みんな広島カープ)。
それと腎臓と薬に夢中です(趣味だと思えば何も辛くなくなります)

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