2025年5月13日 X投稿
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 高齢者にNSAIDsが連用されていたのでアセトアミノフェンに変更をお願いすると 「NSAIDsを高齢者に漫然と投与するのは良くないのはよくわかっている。でもアセトアミノフェンはNSAIDsに比べて鎮痛作用が劣るので患者さんがNSAIDsを欲しがるんだよ」と断られることが多いらしい。でも5月8日の平田の薬剤師塾「学び直しの薬物動態学」で、アセトアミノフェンの処方は500mg×3回/日が約半数で、2000mg/日以下が大半を占めることが明らかになった(図1)。

 ではアセトアミノフェンの鎮痛効果を狙った適正投与量はどれくらいなのだろう?アセトアミノフェン500mgを空腹時単回投与しても鎮痛作用を表す血中濃度5µg/mL以上になるのは1時間程度に過ぎない。これが食後服用だったらTmaxが延長しCmaxが低下するので、ほぼ鎮痛効果は期待できない。1回1000mgの単回投与では十分効果はあるが(図2)、1日4000mg/日は体格が小さな日本人ではAST, ALTの上昇が危惧される(必ずしも肝障害を起こすわけではない)。論文上では、600mg×4/日でロキソニン3錠/日に劣らない、または750mg×3回/日が適切とされている。

 

プロフィール

平田純生
平田 純生
Hirata Sumio

趣味は嫁との旅行(都市よりも自然)、映画(泣けるドラマ)、マラソン 、サウナ、ギター
音楽鑑賞(ビートルズ、サイモンとガーファンクル、ジャンゴ・ラインハルト、風、かぐや姫、ナターシャセブン、沢田聖子)
プロ野球観戦(家族みんな広島カープ)。
それと腎臓と薬に夢中です(趣味だと思えば何も辛くなくなります)

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