2026年10月29日(木)開催の平田の薬剤師塾のお知らせです。
◆第83回「平田の薬剤師塾」日本腎臓病薬物療法学会大阪大会 出発前特別企画
腎機能悪化を防ぐために薬剤師にできることA to Z
※19時~22時(質疑含め3時間、休憩あり)
腎機能悪化を防ぐために薬剤師にできることって、何がある?透析導入を防ぐ、腎機能の正しい評価、薬剤性腎障害を防ぐこと、シスプラチン、バンコマイシン、アミノグリコシド系抗菌薬などの腎毒性薬物の使い方は薬剤師が主導すべきだろう。高齢者では腎虚血によって起こるトリプルワーミー処方には要注意。じゃあNSAIDs、利尿薬の中で特に注意が必要なものはどれだろう? NSAIDsを避ける鎮痛療法は「アセトアミノフェン」だけ?じゃあアセトアミノフェンを確実に痛み止めとして効かせるには?こんな、様々な疑問を解消できる力のある薬剤師になってもらいたい。
腎機能が悪化して透析が必要となると患者さんのQOLは著しく低下するし、透析医療費は450万円/年で透析患者数は減少傾向にあるとはいえ、現在も33万人以上で透析医療費は国民医療費46.7兆円の3.6%を占めている。しかし朗報がある。DAPA-CKD試験では腎機能悪化速度-2.85mL/min/1.73m2が-1.09 mL/min/1.73m2まで緩やかにできた。最強の腎保護薬SGLT2阻害薬の登場だ。ダパグリフロジンだけで透析導入を平均19年も延長できるかもしれないのだ。このような腎保護薬が充実してきたので透析導入患者数を大幅に減らせるはずだ。
SGLT2阻害薬、フィネレノンのアルブミン尿抑制作用は完全な相加作用が示される。つまり単独でSGLT2阻害薬で30%のアルブミン尿が軽減できるとすれば、フィネレノンの併用によってほぼ60%のアルブミン尿が軽減できるため、典型的な糖尿病性腎症という病名はなくなすことができるかもしれない。
ただしSGLT2阻害薬には脱水、性器感染、ケトアシドーシスが有意な副作用としてあげられる。投与開始時の腎機能悪化も気になる。でも最近の考え方は最強で速やかな腎保護作用、心保護作用をもつSGLT2阻害薬はケトアシドーシス以外ではSGLT2阻害薬を継続する方向に傾いている。性器感染・尿路感染ともに原則はSGLT2阻害薬を継続し、再発・重症時のみ中止を検討。脱水は特に利尿作用の認められる投与初期とループ利尿薬併用患者に要注意でSGLT2阻害薬は基本的に継続する。一時的な腎機能低下を理由にSGLT2阻害薬中止する前に脱水・利尿薬過量・RAAS阻害薬など可逆要因を評価し是正する。SGLT2阻害薬の心腎保護の利益は極めて大きいため、安易な中止は避けるのだ!
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