◆第83回 10月29日(木) お申込はこちらから
日本腎臓病薬物療法学会大阪大会 出発前特別企画
腎機能悪化を防ぐために薬剤師にできることA to Z
◆第84回 11月12日(木)初級者編 お申込はこちらから
平田の薬物治療学・降圧薬を極める(1)血圧管理の重要性とイナーシャ
◆第85回 11月19日(木)中級者編 お申込はこちらから
平田の薬物治療学・降圧薬を極める(2)高血圧が脳卒中、心不全、腎不全の原因になっている
※お申し込み期限は講演会開始直前までとなります。
お申し込みの際は 免責事項 をご確認のうえお手続きください。
今年は11月1日(日)朝6時、中之島フェスティバルタワーを出発し中之島公園を走ります!
恒例の日腎薬2日目の日曜日の朝、日本腎臓病薬物療法学会大阪大会の会場のグランキューブ大阪と同じ中之島公園内にあるな中之島フェスティバルタワー( Osaka Metro四つ橋線肥後橋駅・京阪中之島線渡辺橋駅直結、Osaka Metro御堂筋線淀屋橋駅 徒歩5分、JR大阪駅桜橋口 徒歩11分、JR東西線北新地駅 徒歩8分)に6時集合・スタートです。
申し込みは不要です。走れる格好、ジョギングシューズ、脱水・急性腎障害防止の水持参でお願いします。写真は一昨年の札幌大会で北大構内を走った時、昨年の皇居1周を走った時の記念写真です。


隊長はサブスリーランナーで四万十ウルトラマラソン100kmを走り終えたばかりの崇城大学薬学部教授で日腎薬理事・宮村重幸先生、隊員は阿蘇中央薬局で熊本腎薬会長・長谷川浩三先生と平田純生のいつもの日腎薬熊本ランナーズの3人です。7-8分/kmのゆっくりジョグで中之島周辺を走りましょう。ということは解散場所も同じ場所です。学会に参加予定の全国の皆さん、川沿いの爽やかな風を感じながら、大阪ならではの歴史と都市美を同時に楽しめる素晴らしいランニングコースをゆっくりジョギングしてみませんか。
10月15日(木)開催の、「SGLT2阻害薬のすべて(中級者編)~副作用対策と作用のメカニズムを深堀して服薬指導に生かそう~」について以下のような質問をいただきましたので回答させていただきます。
Q.ここ数年、健康診断でeGFRが50mL/
A.参加者ご自身の病態や処方内容に関する質問につきましては、私は医師ではありませんので、
10月15日(木)開催の、「SGLT2阻害薬のすべて(中級者編)~副作用対策と作用のメカニズムを深堀して服薬指導に生かそう~」について以下のようなアンケートの回答をいただきました。原文のまますべてのアンケート内容を紹介させていただきます。
SGLT2阻害薬の多面的な新しい働きについて、詳細な説明をいただきありがとうございます。理解を深められるように復習したいと思います。
馴染みのない単語が多く理解が追いつきませんでした。じっくり見直したいと思います
難しく、内容についていくのに必死でした。事前にレジメが印刷できるとありがたいですが、また動画をじっくり視聴したいと思います。
前回(9/17)、うまくメールが届かず受講できなかったので、本日無事に受講できて良かったです また参加させていただきます
私には難しい所が多かったので配信で止めながら理解したいです。
SGLT2阻害薬が腎臓によいことはわかるのですが、ちょっと難しかったです。
途中退室すみません。アーカイブでしっかり学習させていただきます。
分かりやすく勉強出来ました
すごく濃い内容で、SGLT2には驚きでした
SGLT2阻害薬の詳しい作用機序について説明を受ける機会があまりないので勉強になりました。録画ももう一度聞いてみたいと思います。
SGLT2阻害薬の様々な薬理作用など、とても分かりやすく教えて頂き、ありがとうございました。
10月8日(木)開催の、「SGLT2阻害薬のすべて(初心者編)~単なる血糖降下薬が非糖尿病に有効な腎機能悪化防止、慢性心不全治療の切り札となるまで~」について以下のような質問をいただきましたので回答させていただきます。
透析患者にSGLT2阻害薬?驚きの報告あり
Q.ちらっとスライドに出ていましたが、やはり透析期でのSGLT2阻害薬は使用は控えるべきでしょうか。様々なメカニズムを介した心保護作用であれば無尿でも中止は必須でないかなと悩んでます。いくつか臨床試験が走っていますが、明らかな心保護のエビデンスはなさそうですし、透析という時点で、ある程度予後は限られるので、心保護効果も弱くなるのかと想像しています。先生のお考えはいかがでしょうか。
A.SGLT2阻害薬のこれまでの大規模RCT(EMPA-REG 、CREDENCE、DAPA-CKD、EMPA-KIDNEYなど)はすべてESKD・透析患者を除外していました。 理由は「SGLT2依存の糖・Na排泄効果が腎機能消失で働かない」という前提でしたが、これは「利尿剤仮説」の時代の産物なのだそうです。
でもその後、利尿作用なし(というかSGLT2阻害薬のNa利尿も糖利尿も1週間以内に消失します)でも心保護効果が示されてきています。まず、透析導入率が世界1位の台湾の報告でRCTではないのですが、驚きの結果が出ています。透析開始後3ヶ月以内にSGLT-2阻害薬を使用していた患者は非服用マッチング患者に比し、SGLT2阻害薬使用者では長期追跡後の全死因死亡率およびMACEの発生率が有意にほぼ半減し、90日時点で透析継続リスクが低い=離脱できたのです(aHR = 0.49、p < 0.001)。透析開始後3ヶ月以内にSGLT2阻害薬を使用していた患者はわずか1.57%の771名でしたが、同数の年齢、男性をマッチングしたプロペンシティスコアマッチング(PSM)を用いており、交絡をより厳密に除いています。
同じ台湾で 心不全合併末期腎不全患者患者10,032例の別のコホートでも同様にHR 0.80と複合アウトカムの有意な改善が示されており、再現性が高いです。またこれも台湾ですが腹膜透析患者でも重症敗血症(aHR 0.802)、敗血症(aHR 0.661)、肺炎(aHR 0.664)、およびPD関連腹膜炎(aHR 0.340)のリスクが低いことが示されています。
これらの文献検索する前に「先生のお考えは?」と聞かれていたら、「CAPD患者ならまだしも透析患者ではSGLT2阻害薬はまず効かないでしょう」と答えるところでした。ただしこれらの研究はRCTではなくって因果関係は確定できませんが、いずれもプロペンシティスコアマッチングなので、交絡をより厳密に除かれています。
ダパグリフロジンはeGFR25以上なら、エンパグリフロジンはeGFR20以上なら開始できるけど、透析導入になるまで続けよう。だけど透析後は腎機能が廃絶しているから効かなくなるので中止しましょうと言うのが常識だったのですが、やめずに続けた方がいいかもしれませんね。恐ろしや!SGLT2阻害薬の底力。
米国ADA/KDIGOコンセンサスでは「eGFR≥20で開始し、その後eGFRが低下しても継続可」という方針です。つまり「透析患者への投与禁忌」という明示的な規定は存在しないんだそうです。
透析患者でも腎外メカニズム(ケトン体→オートファジー・炎症抑制・酸化ストレス軽減によるリバースリモデリング作用、細胞内Na⁺低下による心筋保護、HIF活性化による貧血改善など)が機能するため、利尿作用なしでもこれだけの心保護効果が現れるのかもしれません。現在進行中のDAPA-HF試験の結果如何では透析患者への適用は「禁忌」から「慎重に投与」になる時代がすぐ来るかもしれません。
TPN投与患者に対するSGLT2阻害剤投与
Q.ブログを拝見しております。先ほどの質問の中でTPN投与患者に対するSGLT2阻害剤投与について助言がありました。非糖尿病患者でもケトアシドーシスを考慮し、中止すべきという解釈で宜しかったでしょうか?よろしくお願い致します。
A.9月10日開催の薬剤師塾でもTPN施行患者でSGLT2阻害薬を投与しても良いのかについての回答のサマリーは以下の通りです。
TPN施行時のSGLT2阻害薬の使用は、心腎保護作用や予後改善作用という利点があるものの、ケトアシドーシスの潜在的リスクがあり、その発症のリスクが高いため、SGLT2阻害薬を手術3–4日前に中止するというのが現在のガイドラインの主張であり、周術期以外でも「腸管が使えずTPNを継続している入院糖尿病患者」では、SGLT2阻害薬の継続投与あるいは投与開始は一般には推奨されていません。SGLT2阻害薬を継続投与したいのであれば血中ケトン体やpHやHCO3-などのモニタリングが必要だと思います。
今回の質問ですが、非糖尿病患者でケトアシドーシスになることはよほどのことがない限り、ないと思います。報告はゼロではないですが、急性疾患による経口摂取低下、手術前絶食、厳格すぎる低炭水化物食・ケトジェニックダイエットにSGLT2阻害薬の投与が重なると、あり得るかもしれません。報告はありますが、その中には隠れ糖尿病もあるんじゃないかなと思っています。
健常人でも絶食時やケトン体食といわれる厳格な糖質制限をするとにケトン体は産生されますが、血糖が少し上がるだけでβ細胞が反応し、インスリンが脂肪組織の脂肪分解(lipolysis)を抑制してくれますから、ケトアシドーシスまでにならないと思います。一方、糖尿病患者ではβ細胞が機能不全になっているので「ケトン体産生への歯止めになるインスリンが最初から分泌されにくくなっている」という理由からケトアシドーシスを発症し得るといえます。
10月8日(木)開催の、「SGLT2阻害薬のすべて(初心者編)~単なる血糖降下薬が非糖尿病に有効な腎機能悪化防止、慢性心不全治療の切り札となるまで~」について以下のようなアンケートの回答をいただきました。原文のまますべてのアンケート内容を紹介させていただきます。
途中からついていけなくなりました。オンデマンドで復習します。
勉強になりました。ありがとうございます。
腎臓への効果は理解できたんですが、心臓への効果がイマイチ です。オンデマンドとブログを見てみます。
SGLT2がいかに素晴らしい薬かよく理解できました。 ありがとうございました。
分かりやすいご講演ありがとうございます。以前の講義の内容が今回の内容でさらに自分の中で整理でき、とても有意義となりました。
論文を使ってわかりやすくDGLT2を説明していただきありがとうございました。 腎臓と心臓に対して効果があることがよくわかりました。
SGLT2阻害薬がどのように腎臓および循環器系統の負荷を軽減するかが理解できた。
深堀して話してくださって日常業務の処方箋がよくわかったように思います。
アーカイブも見返して復習します!
SGLT2阻害薬の作用機序と糸球体のフィードバック機構について 繰り返し説明をいただき、目から鱗でした。いつもわかりやす言葉で様々な知識とエビデンスに基づいた講義は日常業務にいかせています。先生の講義を拝聴しているお陰で腎機能評価に基づく薬剤変更提案の疑義照会の実施やアセトアミノフェンの疼痛治療における適正量への用量変更の提案により患者様の除痛効果を達成できたりと実業務に大変生かせる事ができています
日々の業務の助けになります。 いつもありがとうございます。
2026年11月19日(木)開催の平田の薬剤師塾のお知らせです。
◆第85回「平田の薬剤師塾」平田の薬物治療学・降圧薬を極める(2)
~高血圧が脳卒中、心不全、腎不全の原因になっている~(中級者編)
高血圧によって起こる合併症の種類によって推奨される降圧薬の種類が大きく異なる。虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞後)ではβ遮断薬が第一選択。左室肥大・心肥大、心不全・無症候性左室機能不全ではACE阻害薬が推奨されている。糖尿病合併高血圧ではACE阻害薬やARBのエビデンスが高いとに思われがちだが、アルブミン尿(-)でのエビデンスは全くないのだ。ALLHAT試験によってチアジド系利尿薬・Ca拮抗薬・RAS阻害薬の間で心筋梗塞・冠動脈死の一次転帰に有意差はないとされる。
頸動脈内膜中膜肥厚(動脈硬化の初期指標):Ca拮抗薬がより強い内膜中膜厚の減少を示した。
尿中アルブミン排泄増加(腎障害初期):ACE阻害薬が有意に改善するが、前述のようにアルブミン尿(-)でのエビデンスはない。
高血圧治療ガイドライン2025より第1選択肢は従来のCa拮抗薬、RAS阻害薬、利尿薬とともに心不全に使われているβ遮断薬のビソプロロール、カルベジロールが加わった。またその次の選択肢としてARNI(アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬のサクビトリル・バルサルタン)、MRA(ミネラロコルチコイド受容体拮抗薬)が降圧薬として選択可能になった。これらを各症例の病態に応じて適切に使いこなし有効かつ安全な薬物療法を提供できる薬剤師を目指そう。
お申し込みは こちら から
【申込期限:講演会開始直前まで】
【定員:300名】
お支払いが完了していれば、開始直前でもご視聴いただけます。また、受講者の方は講演終了後、数日後から1週間、オンデマンド配信にて繰り返しご聴講いただけます。あわせて、講演終了後に講演スライドをお送りいたします。
2026年11月12日(木)開催の平田の薬剤師塾のお知らせです。
◆第84回「平田の薬剤師塾」平田の薬物治療学・降圧薬を極める(1)
~血圧管理の重要性とイナーシャ~(初心者編)
高血圧の定義は診察室血圧で最高血圧(収縮期血圧):140mmHg以上または最低血圧(拡張期血圧):90mmHg以上で、家庭血圧では135mmHg以上または85mmHgになる。高血圧とは心臓から送り出される血液が動脈を流れる際、血管の壁にかかる圧力が慢性的に高くなった状態のことで、遺伝的要因や塩分の過剰摂取、肥満、飲酒、ストレスなどの生活習慣が重なって起こるのがほとんどだ。
高血圧治療ガイドライン2025の改訂から、高血圧の定義は変わっていないものの、米国・欧州ガイドラインとの整合性を図るためか、治療時の降圧目標は原則として「全年齢・合併症にかかわらず130/80mmHg未満(家庭血圧125/75mmHg未満)」に統一された。ただし蛋白尿のない低リスクCKD患者や後期高齢者では過剰降圧リスクによる腎機能悪化も報告されているが、現状の日本では「降圧不足による被害」の方が圧倒的に多い。
我が国の保険制度は非常に発達しており、降圧薬を投与しやすい国であるにもかかわらず、高血圧の管理率(140/90mmHg未満)は先進国中、下から2番目という低さ、わが国の高血圧患者は4,300万人で降圧目標(130/80mmHg未満)を達成できているのは1200万人足らず。これによって脳卒中・心筋梗塞・心不全・腎不全が多発している。高血圧を甘く見てはいけない!
薬剤師の皆さん、投薬時に「血圧を下げる薬ですね。1日1回、朝食後、1錠お飲みください」だけしかいわないのはイナーシャ(怠惰)なんだよ。
「血圧を下げる薬です」+ひとこと言ってる?
「血圧を下げる薬です」+あなたの目標血圧は・・・・と言ってる?
「血圧を下げる薬です」+「最近の血圧はどれくらい?」を聞いてる?
降圧薬を飲みたくなるような指導をする。つまり薬を服用するメリットと、注意すべき副作用をわかりやすく指導することこそ、薬剤師の力だよね。イナーシャは糖尿病や脂質異常症でも問題になっているんだ。
もう1回言わせてほしい。高血圧の管理不良によって脳卒中・心筋梗塞・心不全・腎不全が多発している。脳卒中・心筋梗塞・心不全・腎不全の予後がどんなに厳しい病態か知ってるよね。
今回は初心者編なので「血圧ってなに?」「高血圧が持続すると何が起きるか?」「生活習慣」などからわかりやすく解説しよう。
お申し込みは こちら から
【申込期限:講演会開始直前まで】
【定員:300名】
お支払いが完了していれば、開始直前でもご視聴いただけます。また、受講者の方は講演終了後、数日後から1週間、オンデマンド配信にて繰り返しご聴講いただけます。あわせて、講演終了後に講演スライドをお送りいたします。
9月17日(木)開催の、「腎臓が何をやっているか?(2)尿細管編 ~腎臓の最も重要な体液の恒常性維持は尿細管の仕事~」について以下のような質問をいただきましたので回答させていただきます。
Q.サムタス1V/日を使用してもフロセミドを併用したがらず、
9月17日(木)開催の、「腎臓が何をやっているか?(2)尿細管編 ~腎臓の最も重要な体液の恒常性維持は尿細管の仕事~」について以下のようなアンケートの回答をいただきました。原文のまますべてのアンケート内容を紹介させていただきます。
初心者編のオンデマンドも見てから参加しました。 オンデマンドがあると聞き逃しても安心して自分の速度でみることができるので頭にしっかり入りました。今回もまたわかっているところは2倍速度、難解な部分はストップしたりてのじっくり理解に時間を取って先生の講義を自分の知識にしっかりしまい込む予定です。特に腎臓の構造と働き、薬剤の作用点の図は今回チラ見ではもったいないくらい良くできていてうれしかったです。
腎臓の特定の部位で何をやっているかということはあまりわかっていなかったので大変勉強になりました。前回の講義と合わせて復習したいと思います
2週間に渡り、腎臓という臓器を勉強させていただき、今まで何もわからずに処方提案や服薬指導をしていたことに呆然としております。質問のフロセミドとサムスカの話も非常に勉強になりました。ありがとうございました。
貴重なご講演ありがとうございました。学んだ内容を院内で共有し、より良い薬物療法を実践していきたいと思います。
ありがとうございました。
後半をしっかり聞きたかったので 後半が早足のようになり残念でした
普段なんとなく利尿薬としてまとめていた薬たちの違いを学び直し、監査で活かせるようになったと思います