第2回 基礎から学ぶ薬剤師塾 6月1日(火)18時から20時(予定)の申し込みを始めます。
第1回目は110分も一方的に話し、質問タイムも短く反省点だらけでしたが、次回より質問する機会を多く取りたいと思います。
参加を希望される方は以下の申し込みフォームに入力のうえ、送信してください。
https://forms.gle/XERP6s5wfPYo5Qbf7

第2回のテーマは「高齢者のtriple whammy処方への対応~薬剤性腎障害を防ぐために薬剤師のできること~」です。後期高齢者の薬物適正使用を考えるときに腎機能低下、腎機能の評価、それによる中毒性副作用、いろいろと考えられますが、腎機能低下患者が最も薬剤性腎障害にターゲットになりやすいことに今回は注目したいと思います。Triple whammyとは3段攻撃や3重攻撃と訳されますが、NSAIDs、利尿薬、RAS阻害薬の併用です。この処方による薬剤性腎障害を防ぐキーパーソンは薬剤師ではないでしょうか?その具体的な対策について次回の薬剤師塾で考えてみたいと思います。
それと今後の参加者はどなたでも構いませんが、せめて学会発表を目指している方に参加していただきたいと思います。そしてその先には原著論文を書き、海外の学会で発表し、英語論文をまとめて博士号を出するんだというような大きな夢を持つ人になっていただきたいと思います。
300名参加可能ですので、余裕はあると思いますが、万が一のため早めに登録してください。
薬剤師向け:バラシクロビルによる腎障害(難易度 難しい)
身長150cm 、体重36kgの80歳女性。2か月以上寝たきりで栄養状態不良のため経管栄養をしている要介護度の高い症例が帯状疱疹に罹患したためバラシクロビル錠500mgを1回2錠、1日3回で1週間分が処方された。血清クレアチニン値は0.4mg/dLであった。バラシクロビルは通常、成人にはバラシクロビルとして1回1000mgを1日3回経口投与することになっており、クレアチニンクリアランス(mL/min)≧50では1000mgを8時間毎投与するが、クレアチニンクリアランスが50mL/min未満では減量することになっている。投与開始1日目で尿量が減少し、2日目には無尿になり、次第に呂律が回らなくなって会話が成立しなくなった。推算クレアチニンクリアランスは63.8mL/minで腎機能はそれほど悪くなかったはずなのにこのような副作用が起こった。
以下の記述のうち間違っているものを1つ選びなさい。
1. バラシクロビルはアシクロビルよりも吸収率が高い。
2. 長期臥床患者では筋肉量が減少するため、血清クレアチニン値を基にした腎機能は過大評価されやすい。
3. バラシクロビルの結晶が尿細管で析出して無尿になったと考えられる。
4. 副作用を防ぐには胆汁排泄型のアメナメビルに変更を提案するとよい。
5. 副作用を防ぐには多めの水分を摂取するよう服薬指導する。 この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます
4月24日16時から(18時までの予定)の「基礎から学ぶ薬剤師塾」の申し込みを始めます。
第1回目の講演テーマは「薬剤師ってなに?」です。だって「基礎から学ぶ薬剤師塾」ですから、ここから始めましょ。いずれ深~いテーマも4週連続なんかでやってみたいと思っています。
参加を希望される方は以下の申し込みフォームに記入のうえ、送信してください。
300名参加可能ですので、余裕はあると思いますが、万が一のため早めに登録してください。
第1回の薬剤師塾は2021年4月24日(土)16時から18時の予定です。 今回はWebのみの参加です。テーマ、参加方法は後ほどお知らせいたします。 5月からI&H株式会社芦屋本社を使ってのハイブリッド開催も考えています。
平田純生

『わかりやすい細菌と抗菌薬の話』のテキスト(PDF)ダウンロードができます。
『わかりやすい細菌と抗菌薬の話』の目次です。
第5回:抗菌薬のPK/PD理論~抗菌薬を有効かつ安全に使うために~
第6回:高齢者の腎機能を正確に評価して抗菌薬・抗ウイルス薬を投与する
第7回:抗菌薬が効かない多剤耐性菌MRSAが出現した~抗菌薬の耐性化~
第9回:前編 クロストリディオイデス・ディフィシル(CD)腸炎について考える
第9回:後編 クロストリディオイデス・ディフィシル(CD)腸炎について考える
第10回:薬物代謝に関わる腸内細菌~アレルギー疾患が急増した理由~
第11回:腸腎連関gut-kidney axis
~腎機能を悪化させる尿毒素Ureic toxinの蓄積には腸内細菌が関わっている~
第12回:前編 共生生物としての腸内細菌の役割~腸内細菌叢とTregの話~
第12回:後編 共生生物としての腸内細菌の役割~腸内細菌叢とTregの話~
筆者は透析患者の便秘に関する研究1)2)3)やプレバイオティクスとしての作用を持つ下剤のラクツロースが腎不全モデルマウスで腎保護作用を示したという研究4)を介して腸内細菌叢microbiotaに興味を持った。今回は腸内細菌叢と腸管免疫について書きたいが、近年の免疫学の進歩は著しく、私の専門外なので、中には間違った記載や古い学説があるかもしれないことをご容赦していただきたい。 この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます
以前の連載で「吸収率の低い第3世代経口セフェムってこんなに必要?」の時に現在、アレルギーや自己免疫疾患、様々な精神疾患などが急増しているのは腸内細菌叢の変化によるのではないかと書いた。しかしそれだけなら野菜や発酵食品をたっぷりと摂れば、あるいはプロバイオティクスとなる整腸剤を毎日摂取すれば済む話であるが、そんな簡単な話ではなさそうだ。これらの現代病が増えた理由について考察してみたい。 この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます
今回の連載は抗菌薬シリーズの中に入れていますが、厳密にいうと今回は抗菌薬は出てきません。腸内細菌叢micobiotaと尿毒素uremic toxinの話、つまり「腸腎連関」の話です。ただし抗菌薬を投与すれば、腸内細菌叢は大きく変化するはずですから「抗菌薬」シリーズの中に入れさせていただきます。 この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます