2025年3月18日 X投稿
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 酸化マグネシウムによる高マグネシウム血症に関する「適正使用のお願い」や「医薬品・医療機器等安全性情報」が何度も出て死亡例も紹介されています。マグネシウムは腎排泄されやすいので、腎機能低下では高マグネシウム血症になりやすいです。では腎不全患者を数多く見てきた平田は高マグネシウム血症の症例を見たことがあるかというと皆無なのです。以下のように酸化マグネシウムで高マグネシウム血症の謎について6回にわたり連載します。乞うご期待!

3/18 ★4回にわたって発出された「重篤な高マグネシウム血症」への注意喚起

3/19 ★疑問だらけの対策案

3/20 ★血清Mg濃度を必ずモニタリングしていてMgOを投与して高マグネシウムに

3/21 ★酸化マグネシウムが6g/日が投与されていた透析患者

3/22 ★透析患者の便秘は致死性の腸閉塞の原因になる

3/23 ★重篤な高マグネシウム血症はMgOの投与量や投与期間、腎機能が問題ではなく、leaky gutによって起こる?

 

 

2025年3月12日 X投稿
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 ダイアモックス(アセタゾラミド)という炭酸脱水酵素阻害薬は緑内障の治療に使われていましたが、尿中排泄率は90%と極めて高いため、腎機能低下患者に適切な減量を怠ると精神錯乱、見当識障害などの中毒症状が出ます。でも透析中の眼圧上昇を避けるために必要だからということでTDMを実施しながら適正投与できたのですが、今は2種類の炭酸脱水酵素阻害薬の点眼薬が利用できるようになりました。でもどちらも「重篤な腎障害のある患者には禁忌」となっています。局所作用する点眼薬1滴で全身性の副作用が出ると思う?

2025年2月12日 X投稿
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 SGLT2阻害薬による尿糖排泄作用はずっと持続しているのに、利尿作用は持続しません。SGLT2阻害薬が心不全に有効なのは利尿作用のおかげという循環器医は多いのですが、カナグルの利尿作用があるのは1日だけなのです。利尿作用が持続すれば脱水になって腎機能が悪化して、みんな透析導入になってしますが、ヒトの体はよくできています。いや、SGLT2阻害薬が素晴らしい作用を持っているだけかもしれませんが、尿糖は持続してもNa利尿も糖利尿も抗利尿ホルモンが働くため数日以内に消失します。

 

 

 

 2024年末にスギ薬局から2025年3月でクビを告げられたため(一応定年退職という体でしたが)、生きてゆくために何とか「70歳になった平田は消えてゆくだろう」と思っている方にも「平田はまだまだ元気だよ」と伝えたい、平田をまだ知らない若い方々にも齢はいっているけど頑張っている薬剤師の爺がいるということを知ってもらいたいために始めたSNS。Facebookを一新し、Xにも2025年1月からできるだけ毎日、投稿を続けはじめました。8月28日には200投稿を達成し、Xでのフォロワーは2,896人、Facebookのフォロワーは2,036人になりました。これらの投稿で、気に入ってくれた方からは新たに講演依頼をいただきましたし、出版社からは新刊本の出版を依頼されました。何とか生きてゆけそうです。そして合同会社平田の薬剤師塾を立ち上げ、9月から有料でのオンライン薬剤師塾を開催することになりました。まずは皆様に心より感謝申し上げます。

 物覚えが悪いので、重複した投稿もあります。これは耄碌したのではなく、記憶力が悪いのは若いころからの平田の個性ですので、「何回も同じネタ」が出てくるかもしれません。ごめんなさいね。今回は今までの登録の中でXでの「いいね」を100人以上からいただいた投稿をすべて公開させていただきます。ただし内容が優れているから「いいね」が多かったのではなく、なんでこんなネタが受けたの?と平田も理解できないものも多々ありますし、熱を込めて一生懸命書いたネタ、これは絶対に受けるぞと思ったネタが閲覧者1000人程度ということもよくありますね。SNSってよくわかんないですね。5月13日の「アセトアミノフェン500mg錠では痛みには効かない」はこれまでの最高の閲覧者11、いいね841人でしたが、「この程度でいいの?」って感じです。それと6月1日の「ファンタスティックフォーの導入順番はどうでもいい」は閲覧者数は8万人ですが、いいねは1179人からいただき、唯一の1000人越えになりました。これからも頑張って投稿しますので、よろしくお願いいたします。でも平田の本職はSNS発信者ではなく、「平田の薬剤師塾」ブロガーであり、毎月2回行っている「平田の薬剤師塾」だと思っています。SNSを始めたので、ブログの連載がおろそかになっていること、心よりお詫び申し上げます。でははじめましょう。

お気に入りの医療系Youtube
2025年1月30日 X投稿
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 数ある医療系Youtubeの中でもJCO(ジャーナルクラブオンライン)は秀逸です!循環器医が早朝、定期的に開催している抄読会(最新の論文を読む会)です。循環器医同士の激しい意見交換が見所です。再生会数は数千どまりですが、再生回数って関係ないですね。

 JCOはレベルが高すぎるという方には以下の分かりやすい医療系のYoutubeがおすすめです。

 うし先生、ゴロー/イラストで学ぶ体の仕組み、ネコかん【ネコヲの解剖生理学】、かんたん薬理学(笹川大介先生)などは初心者や患者さんにわかりやすく説明できるようになるにはとてもいいです。

 平田の薬剤師塾 第55,56,58,59回は、日本心不全薬学共創機構に共催いただき「慢性心不全の病態と薬物療法」をテーマとした4回シリーズとして開催いたします。
 がんの5年生存率は全体で68.9%まで改善していますが、心不全の5年生存率は50-60%で超高齢化に伴う心不全パンデミックが問題になっています。「平田の薬剤師塾」では日本心不全薬学共創機構の共催をいただき、4回にわたり慢性心不全の病態と薬物療法、薬剤師としてできることについて考えてみたいと思います。


シリーズ①これだけは知っておこう。慢性心不全の病態の基礎です。
1.循環器の基礎、2.慢性心不全と急性心不全、3.前負荷と後負荷、4.左室不全と右室不全の違い、5.ヘフレフ・ヘフペフと収縮不全・拡張不全の違いについて基礎から学びましょう。

◆10月9日(木)開催【定員:300名】
 
お申し込みは こちら から
 締切:10月7日(火)

(クリックするとPDFが表示されます。)

 


シリーズ②慢性心不全治療の薬物療法の基本です。
ACE阻害薬、β遮断薬を中心として様々な薬物療法について基本から学びましょう。

◆10月16日(木)開催【定員:300名】
 
お申し込みは こちら から
 締切:10月14日(火)

(クリックするとPDFが表示されます。)

 


シリーズ③「慢性心不全治療のFantastic Fourってどんなもの?」
シリーズ④「心不全の臨床データから疑義照会・服薬指導にどう生かす?」
11月開催予定!


※新生「平田の薬剤師塾」は9月より1回1000円の参加費をいただくことになりました。
有料になっておりますので、大変、申し訳ありませんが、ご了承のうえ、ご参加いただけると幸いです。

スタッフ紹介

 8月21日(木)開催の 「学会発表・論文作成ゼミナール」について以下のようなアンケートの回答をいただきました。原文のまますべてのアンケート内容を紹介させていただきます。


ディスカッション型の講座だったので緊張しましたが、他の先生方のお話も聞けてとても有意義な時間となりました。ありがとうございます。 薬剤師塾を拝聴した翌日は仕事への「情熱」が上がります。 Caを低下させる薬剤との併用で高Caを防いでいるかもしれないなど、新たな視点をいただきました。


丁寧に質問を回答してくださり、励ましの言葉も嬉しく思いました。また、先生が苦慮したエピソードやモノマネから始めていいんだよというお話も大変参考になりました。


いろんな方々の質問に対しても先生の率直な意見を聞くことができて、それだけでもかなり勉強になりました。地域の特性もあり、坂手にとり、研究ができたらと考えます。平田先生の前向きな姿勢を見て、聞くことでも、自分の後押しにもなりました。


なかなか聞けない,研究をテーマにした勉強会,ためになりました。どのような形になるかわかりませんが,今日学んだことを形として出せるように行動を改めてみたいと思います。


平田先生と直接お話できるチャンスと思い参加し、たくさんの刺激をいただきました。司会進行もとてもスムーズでまたこのような機会があればよいなと思いました。ありがとうございました。


先生方のお話を聞き、先日学会発表した内容の論文を書いてみようかと思います


症例報告としてあげていいか悩んでいたので、話を聞いて答えて頂けてありがたかったです。 同様の症例報告をいくつか読んで、主治医の先生にも報告した上でがんばって投稿しようと思います。


最初に自己紹介や現在やっている実務、研究などを共有できるとさらに楽しかったのかなと思いました。

 2025年9月18日開催の【第54回 平田の薬剤師塾】のお知らせです。今回は中級者編「NSAIDsの腎障害」です。
 NSAIDsは利尿薬、RAS阻害薬とともにトリプルワーミーの1つ。つまり薬剤性腎障害で最も気を付けなければならない薬の1つです。うまく使えば利尿薬、RAS阻害薬は腎保護作用も、心血管病発症を予防する作用も期待でき、心不全対策にもなります。でもNSAIDsには痛みを抑える以外のメリットが感じられません。そして特に高齢者では腎前性腎障害をきたしやすく、もともと腎機能の低下している症例では不可逆的に悪化することもあります。NSAIDsは胃障害や消化管出血も怖い。ではどのように対処しましょう?患者さんは「痛みをとってほしい、何とかしてほしい」と思っていることでしょう。
 さあどうしましょう、薬剤師として何ができるか、皆さんで考えてみたいと思います。

◆9月18日(木)開催「NSAIDsの腎障害」【定員:300名】
 
お申し込みは こちら から
【申込期間:8月21日 22時00分 ~ 9月16日 23時59分】

(クリックするとPDFが表示されます。)

※次回は、10月9日開催「これだけは知っておこう。慢性心不全の病態の基礎(共催:日本心不全薬学共創機構)です!

 2025年9月4日開催の平田の薬剤師塾のお知らせです。今回は初心者編「薬剤性腎障害を防ぐ!」です。
 薬剤性腎障害のほとんどは若くて健康な方には起こりません。起こるのは既存の腎機能低下患者、つまりCKD患者と高齢者です。そして薬剤性腎障害、つまり薬剤による急性腎障害がこのような患者さんに起こってさらに腎機能が悪化すると、透析導入という取り返しのつかない病態になることもありますので、何とか未然に防ぎましょう。
 今回は基礎編ですから、腎臓がどんなことをやっているのか、どんな腎障害が起こるのか、どんな薬が危ないのか、などについてわかりやすく講演したいと思います。
 なお、これまで「平田の薬剤師塾」は無料でしたが、今回より1回1000円の参加料をいただくことになります。
大変、申し訳ありませんが、ご了承のうえ、ご参加いただけると幸いです。

◆9月4日(木)開催「薬剤性腎障害を防ぐ!【定員:300名】
 
お申し込みは こちら から
【申込期間:8月21日 22時00分 ~ 9月2日 23時59分】

(クリックするとPDFが表示されます。)

※次回は、9月18日開催の中級者編「NSAIDsの腎障害」です!

7月24日(木)に開催されたアスヤクLIFE研修「腎機能をしっかり見れる薬剤師を目指そう」の講演後にいただいた質問に回答いたします。遅くなって申し訳ありません。


Q.ロキソニンで腎機能低下になった患者さんがいます。やはり今後はカロナールが安心でしょうか

A.ロキソニンを含めNSAIDsはすべて、急性腎障害の原因になるため腎機能の低下した患者さん(CKD)や高齢者に投与することは推奨されていません。代替薬としてはカロナール(アセトアミノフェン)を使うことが推奨されています。痛みの種類によってはサインバルタ、トラマドールも急性腎障害を起こさないので使ってもよいと思います。


Q.以前、先生の質問でセレコキシブは腎に障らないという話だったと思うのですが、実際はいかがでしょうか?

A.アセトアミノフェンは他の鎮痛薬との合剤として長期連用すると、非常にまれですが腎乳頭壊死を起こし慢性腎不全が起こり透析導入になることがありますが、急性腎障害を起こしません。痛風発作などで「アセトアミノフェンは抗炎症作用を持たないのでNSAIDsでないと困る」と言われた場合には、ロキソニンに比し胃障害が少ない、消化管出血リスクが低い、他のNSAIDsと比較して腎障害が少ない、心血管合併症を起こしにくい薬としてセレコキシブが選択肢になると思います。CKD診療ガイドライン2023で「セレコキシブは特によくない」というような表現がされていますが、そのようなエビデンスもなく、この記載自体が間違っています。


Q.ST合剤投与時の血清クレアチニン上昇はどのように腎機能評価すれば良いでしょうか

A.ST合剤のうち、トリメトプリムが投与時の血清クレアチニン上昇は尿細管上皮細胞のトランスポーターを阻害し、血清クレアチニン 値を約20%程度上昇させることが知られています。クレアチニンの排泄が阻害されているため、血清クレアチニン値が見かけ上、上昇するだけで、本当に腎機能(GFR)が悪化しているわけではありませんので、ST合剤投与前の腎機能で腎機能を評価すればよいと考えられます。


Q.トリプルワーミー回避のためにARNIはよいのでしょうか?

A.ARNIにはNa利尿作用がありますので、脱水をきたしやすいはずなのですが、あまり脱水が深刻な問題になったという話は聞いていません。またARNIにはARBのバルサルタンが入っているにもかかわらず、腎障害もあまり聞きませんし、高カリウム血症も起こさないようです。このへんはSGLT2阻害薬と同様、よくわかっていないといってよいでしょう。


Q.CHDFの場合のバンコマイシンの投与計算はHDとは異なりますか

A.CHDFのクリアランス>通常のHDのクリアランスです。すなわちバンコマイシンはHDよりもCHDFのほうがよく抜けます。ただし患者さんの腎機能がどれくらいかによりますので、無尿の患者さんで腎機能が完全に廃絶しているとすれば、日本の通常用量20L/日(=13.9mL/min)の補液・透析液を用いたCHDFの腎機能は13.9mL/minの患者さんの投与量と同じと考えます。HDのクリアランスはバンコマイシンの分子量が大きいので10mL/min以下だと思いますので用量もCHDFよりも少なくすべきです。


Q.体格が小さい場合、腎臓も体格並みの腎機能で十分機能は保てるような説明の方法をされたように思えますが、ネフロンの数とは関係がなく、一つのネフロンが通常のネフロンより、強力に力を発揮すると考えていいのでしょうか?

A.体格の小さい方は、個別eGFR(mL/min)は小さいですが、すべての生理機能が小さくても体格の小さな方には十分なのです。小柄な人のネフロン数は減っていないと思います。1個のネフロンの大きさが小さいだけだと思います。したがって1個当たりのネフロンが強力に力を発揮している(無理をしている)わけではありません。

例えば母親が腎不全になった娘さんに腎臓を1個あげて腎移植手術がされた場合、母親のネフロン数は半分以下になるはずですが、実際にはeGFRは60mL/min/1.73m2以上になっていることが多いです。同様にネフロン数が10%に減ったとしても1つ当たりのネフロンに負荷がかかり(糸球体過剰ろ過が起こり)、eGFRは20~30mL/min/1.73m2になっていると思いますが、このようなネフロンへの過剰な負担が、より腎機能を悪化するため、RAS阻害薬やSGLT2阻害薬などの腎保護薬を併用する必要はあると思います。

ネフロン数は教科書的には片方の腎臓に100万個ずつと言われていましたが、欧米白人の約90万個に比し日本人は約64万個と少ないという報告が2017年に報告されました。

Kanzaki G, Puelles VG, Cullen-McEwen LA, et al. : New insights on glomerular hyperfiltration : a Japanese autopsy study. JCI Insight 2017; (2 19): e94334.

プロフィール

平田純生
平田 純生
Hirata Sumio

趣味は嫁との旅行(都市よりも自然)、映画(泣けるドラマ)、マラソン 、サウナ、ギター
音楽鑑賞(ビートルズ、サイモンとガーファンクル、ジャンゴ・ラインハルト、風、かぐや姫、ナターシャセブン、沢田聖子)
プロ野球観戦(家族みんな広島カープ)。
それと腎臓と薬に夢中です(趣味だと思えば何も辛くなくなります)

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