熊本大学に勤め始めて6年目の2012年から政令指定都市になることを記念して開催された熊本城マラソンで、たくさんの友人、同僚が完走した。第3回には当時、公務員ランナーとして有名な川内優輝選手が大会記録で1位になったのを見に行った。すごく走りたくなったけど数キロで膝が痛くなる僕には走って完走はできないと思ってた。でも熊本城マラソンの制限時間は6時間40分。時速7km/hrの競歩なら何km走っても膝の痛みが起こらず、6時間で完走できそうなので、61歳の時ひたすら早歩きで全く走らずに参加すると、第5回熊本城マラソンに出場、結果は予想通りの6時間ちょっと。でもこの後、膝が痛くなるまで走る、or前半歩いて折り返し地点から走るなどの工夫で少しずつ走れる距離が長くなった(写真2)。

20歳代で始めたフルマラソン。練習方法、シューズの選択など、ランナーズという月刊誌を毎月買って工夫し、普通に3時間20分台で楽に完走できるようになって、調子のいい時には3時間20分を切ることができた(写真1)。長距離レースは苦しいけれど、僕のように運動神経が鈍くても、練習量と比例してタイムがよくなるし、なんといっても完走後の達成感が半端ない。「いずれサブスリーを」と思って猛練習すると、左ひざ、右股関節、腰痛と故障だらけになり、レースに出ても痛みに耐えきれず途中リタイアか、完走しても膝が痛くて足を引きずって歩いて6時間以上かかる30歳代~50歳代。日本腎臓病薬物療法学会の仙台大会では青葉城に行く数キロで膝が痛くて走れなくなった。「一生マラソンは走れないかも?」と思っていた。

糖尿病を除くCKD患者では低マグネシウム・高リン群の患者は、高マグネシウム・高リン群の患者と比較して、末期腎不全に至るリスクが2.07倍(95%CI:1.23-3.48)であったという報告3)、さらに この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます
血清Mg濃度の基準値は一般的に1.8~2.6mg/dLとなっていますが、2.6mg/dLを超えると「高マグネシウム血症だ!」と決めつけて酸化Mgの投与中止や減量の疑義紹介している薬剤師はいませんか? この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます
重篤な高マグネシウム血症を起こした報告を医学中央雑誌やPubMedで調べてみると、大腸内視鏡前に腸管洗浄剤として用いるマグコロールⓇP(クエン酸マグネシウム34g(クエン酸塩なので多いように見えますが、酸化マグネシウムとして4.5g分です))の報告がとても多いことに驚きました。 この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます
皆さん、便秘って「たかが便秘」と思っていません?透析医学会の2023年末の調査によると年間320名(0.9%)が腸閉塞で亡くなっており、この年の死亡原因の10位でしたが、透析患者の死亡原因病名リストには「腸閉塞」しかないのですが、透析患者の致死性腸病変は腸閉塞だけでなく、虚血性腸炎、腸管穿孔、腸管壊死など様々です。これらの病変に続発する腹膜炎や敗血症は感染症に分類されている可能性が十分あります。透析患者の腸閉塞による死亡率は一般人の6.8倍高いことも報告されています2)。 この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます
筆者はシャント増設目的で紹介入院された透析患者にカリメートⓇによる便秘改善目的で酸化マグネシウムが6g/日が投与されていましたことがありました。さすが6g/日では何かが起こっているに違いないと思いましたので、その症例について紹介しましょう。 この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます
高マグネシウム血症の症状は血清Mg濃度が5mg/dL以上で発症します。15mg/dLを超えると昏睡、呼吸麻痺、血圧低下、心停止などを発症し死亡する可能性がありますが12mg/dLを超えても致死的な症状が出るので、非常に怖いですね(図4)。この事態になった時の治療法についても知っておきましょう。治療にはグルコン酸Caの静注により多くは回復しますが、重症例ではCHDFやHDなどの血液浄化法が有用なことがあります。逆に低マグネシウム血症の症状には食欲不振や悪心・嘔吐、嗜眠、筋力低下などがありますが、これらについては後述します。 この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます
これらに掲載されている死亡例2症例は40歳代、80歳代のともに統合失調症患者で投与量はともに酸化マグネシウム(MgO)1,980mg/日と多くありません。しかも被疑薬との因果関係は不明とされています。死亡した2症例については腎機能が明記されておらず、なんで被疑薬との因果関係が不明な症例を紹介した納得できません。MgO投与患者で腎機能が低下していれば、定期的な血清Mg濃度測定はすべきだと思います。 この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます
2008年2回、2010年、2015年、2020年と5回にもわたり、酸化マグネシウムによる高マグネシウム血症に関する「適正使用のお願い」や「医薬品・医療機器等安全性情報」が発出されていいます。まずはそれらについて紹介しましょう。
2008年9月の酸化マグネシウム製剤 製造販売会社から出された「酸化マグネシウム製剤における高マグネシウム血症について」2008年11月には医薬品安全性情報として(図1) この続きは登録ユーザーのみ閲覧できます